人は変わる。だから、わたしは変わることを受け入れる。
わたしは、「変わる」ということは、今までの自分を否定するようなことだと思っていた。
今までの自分が「ダメだから」変わるのだと。
「ダメだから」変わらなければいけないのだと。
”ダメ” ということばは、まるっと全てを飲み込んでしまう。
全てのものを否定してしまう威力がある。
だから、自分が変わりたいと思うたびに、自分の全てを否定しているように思えて、さみしくて情けなくなっていたんだ。
でも、最近「人って変わっていくものだな」って思う。
自分も「変化していくものなんだ」って思ったり、感じたりするようになったことに気がついた。
でも、人は、人生を揺るがす大きな出来事がなければ、そんなに変わることもないし、変われないものだと思っていた。
しかし、
私は今、コルクラボというコミュニティを通して、自分の変化を感じている。
病気も事故も生死の危機も体験せずに、
自分が変わるという体験をしている。
わたしの日常は、コルクラボが加わったこと以外は、何も変わっていない。
コルクラボに入って、そこで出会った人たちのことばを聞き、悩みや不安や、喜びや悲しみや怒りや、好きや嫌いを知った。
一緒に考えたり、話したりする日を過ごしたり、一人で考えて、考えて、少しずつ動いたり止まったりを繰り返す日々が続いていた。
一人のような、一人じゃないような空間の中で過ごし続けた日々が
わたしに変化をもたらしはじめていた。
コルクラボに入ってからは、自分でも何かを始めることができたらいいなと思ってはいたけれど、自分が変わろう!とか、変えてみせる!と「変わることを目指して」がんばったつもりはなかった。
ただ、
もっと日々を楽しめるようにするには何ができるのか、
私も誰かの役にたてることしたい、
自分にもっとできることはないだろうか、
と思いながら過ごす日々ではあった。
もともと「コミュニティ」とか「人がたくさんいる場所」への苦手意識がすごく強くて、人と関わることにも躊躇するし戸惑ってばかりだったので
コルクラボという「200人近い人がいるコミュニティ」に入って、どうやったらこのコミュニティになじめるんだろうか?と考え始めたことも、わたしにとっては、変化の一歩だったのだろうか。
変化といっても、ささいなことかもしれない。
2か月ほど前までは、誰かが企画してくれるイベントに参加するくらいだった。今は、イベントの中で発言したり、写真を撮ったり、次のイベントは、自分もちょっと主催よりに関わりたいと言ってみたりなんかするようになったとか。
今度始めるプロジェクトのメンバーに手を挙げて、今、ミーティングを始めているとか。
ささいなことだろうか?
そもそも、変化といえることだろうか?
しかし、
コルクラボの中でさえ、「コミュニティの中の自分」に悩み、
イベントに行くことも、slackでの会話さえ、不安しかなかった私が、
コルクラボのイベントに参加したら元気になったり、ほっとしたり、もっと何かをやってみたいと思ったり、その思いを言葉にすることができるというのは、世界が変わるほどの変化だと思うんだ。
ずっと、自分の世界を変える事ができたらいいいなとは思っていたけれど、「なにか」大きなことのためでなければ、変えることはできないだろうなとあきらめていた。
新しいコミュニティに入れば、誰でも変わることができるとは言わない。
ただ、一人で考えて、悩んで過ごしているだけの日々だったら、
今自分が感じている変化はおこらなかっただろう。
コルクラボというコミュニティの中で、会話をし、行動をし、考え続けたからこそ、起こった変化であり、
この変化を、ちゃんと受け入れることができる自分が、ここにいるのだと思う。
「今までの自分を否定するような気がして、変わることが怖かった。変わったことを認めるのも怖った」
その気持ちが、
「何かが変わった」 と感じていることに、よろこびを感じている。
何度となく聞いていた歌詞が、今改めて自分の中にしみ込んでくる。
サディも激押ししている「ヴィンランド・サガ」を読み、桜木先生のYouTubeも見た。
「人は変われる」
主人公が抱く感情の変化と、生きることの意味の変化。戦っても闘わなくても人が死んでいく世界は、重く、苦しい。
主人公や周りの人たちの生き方を追いかけていると、人が変わっていくことの重さの方に心が動かされる。
変わりたい…変わる…と決めてからの主人公の葛藤や、周りが自分の変化を受け入れないことへの戸惑い。
変化は、自分一人で起こせるものではないんだと思った作品。
サディが一気読みを推奨していたけれど、私も一気読みをする状態で没頭してよかった。
人は変わる、と書いてきたけれど、
変わる、というより
変化するの方が、うちは好きだな。
引き続き、自分の変化を楽しみたい。
ありがとうございます。ロックンロールと生クリームとマンガと物語に使いながら、自分の中のことばを探っていきまます。