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随筆: 高齢者になって始めた料理 ―試行錯誤中―




1.料理を始めた理由


高齢者になって、朝、昼、晩と一人毎日料理をすることになりました。妻に愛想をつかされて、出て行かれ、このようになったのではありません。遠くにいる子どもが病気になり、子どものところに、暫くの間世話に行っているのです。


2 野菜のおかず


ご飯は電気釜で簡単にできるのですが、問題はおかずです。トリのから揚げや、魚のフライはスーパーに行けば売っているし、冷凍食品もいろんなものがありますので、不自由しません。問題は野菜のおかずです。

2.1 キュウリのおかず


庭に植えたキュウリが毎日取れたので、キュウリを薄く切って、それに醤油と酢で味をつける料理をしてみました。まずまずの味だったのですが、毎日取れるキュウリがもったいないと思い、そればかり毎日食べていました。さすがに、朝昼晩と何日も続けて食べると、うんざりして来ました。

2.2  千切りキャベツにドレッシング


キュウリが飽きたので、袋に入った千切りキャベツを買って来て、ドレッシングをかけて食べました。しかし、これもすぐに飽きました。そこで、スーパーの野菜のおかずコーナーで、「きんぴらごぼう」や「ひじきの煮物」を買うことにしました。しかし、これも毎日食べるとすぐに飽きてきました。

2.3 野菜炒めにはならずごった煮


そこで野菜炒めをしようと思いました。始めに千切りキャベツをフライパンで炒めてみました。すると、袋いっぱいの千切りキャベツは、まるで溶けるようにごくわずかな量になりました。これではおかずになりません。

千切りキャベツと白菜を炒めた。
キャベツは溶けるようになくなった(左側)

次に試してみたのが、野菜の「ごった炒め」です。ニンジン、白菜、たまねぎ、ピーマン、シイタケを小さく切って、油炒めをしようとしました。始めオイルを薄くフライパン一面に広げ、野菜を強火で炒めるました。すると、見た目に分量が少なくなったので、水を少し加えてみました。そして味付けには、砂糖を小さじ1杯少し入れ、サバやマグロの缶詰の中身を全部入れてみました。そして、最後に卵をかけてかき回しました。すると、「野菜のごった煮」にようになりました。

左上のが「やさいのごった煮」

うまいというほどではないものの、まあ我慢せずに食べられる程度の「やさいごった煮」にはなりました。これを3回に分けて食べ、3回目は残りの「野菜のごった煮」にご飯をかけて「どんぶり料理」のようにして食べました。


2.4 青椒肉絲


しかし、これも少し飽きてきたので、次は豚肉や牛肉の入った野菜炒めを創ろうかと考えていたところ、スーパーで青椒肉絲のもとを見かけました。裏見ると作り方が書いてありました。これならできるかもと思い、ピーマンやシイタケなどを買い作ってみました。今まで料理して中では、これが一番おいしいと思いました。


右下が青椒肉絲

3 歳取った今になって思う


 調理師の資格を持つ友人に連絡をとりました。「まずはできる料理のレパートリーを増やしなさい」と言われ、同時に簡単にできる料理を紹介したTV番組を教えてもらいました。
料理に関しては、子どもの頃は母親に頼り、学生時代は外食に頼り、結婚してからは妻に頼ってきました。こんなになるのだったら、当たり前のことですが、もっと早くから少しでも簡単な料理ができるようになっておくべきでした。
 しかし、今回下手な料理でも作る気持ちになっただけ、少しましかも知れません。もっと歳を取ったら調理なんてする気にならず、毎日コンビニ弁当で済ますだろうと思います。料理をする気になっただけでも、良いチャンスだったかも知れません。

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