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少年野球②:少年野球で教わるもの

うちの息子、いまのチームに入団したのは小学校4年生の5月、野球歴は約1年半くらいになった。

プロ野球観戦が趣味のパパの影響で、野球は幼い頃から好きで、近所の公園でおもちゃのバットとボールで遊んでたし、ニンテンドースイッチでも「パワプロ」をやりこんでいたから、ルールも大体理解していた。

しかし、少年野球チームで、本格的に野球を習うのは全く初めて。
打撃や守備の個人的な技術向上に加え、場面を想定したチーム全体の動きを向上させる練習が盛り沢山だし、試合になればバントや盗塁は勿論、サインプレーまであるし、少年野球でここまでのレベルを求めるのか、すごいな、というのが最初の正直な感想。

あと素晴らしいと再認識したことは、単に野球をやるだけでなく、活動の中で人生で大切なことをたくさん学べる、ということ。
昨今は少年野球には諸々の批判はあるし、それはそれで理解もするけれど、これは間違いないと断言できる。

監督・コーチ、それにサポートや応援に来てくれるパパ・ママに対し、感謝の気持ちを忘れず、挨拶をきちんとする。
自分の持ち物の整理、チームで使う道具の準備・片付けを、大人に頼らず自分たちでやる。
上級生・下級生が混ざるチーム全体で助け合い、チームの中で自分がやるべきことを考え、行動する。
こういう習慣を身に着けるのは家庭や学校だけでは難しくて、習い事の域を超えた「ガチ」な活動を通してのみ可能かもしれない、と思う。

実は私も小学生の頃、一時少年野球チームに入って、すぐ辞めた苦い経験がある。
元々運動は超がつくほど苦手、根性もまるで無く、もちろん上達するはずもなく、試合出場経験も無いまま、中学受験勉強のためと言って挫折してしまった。

息子のチーム、監督やコーチの指導はとても熱く、大人の私から見ても、会社でそんなこと上司に言われたらヤワな若手社員ならすぐ辞めちゃうよな、と思うような厳しい口調の檄が飛ぶ。

なのに「そんなに怖くもきつくもないよ」とさらっと言って、チームメイトと一緒に泥にまみれて楽しんで白球を追い、試合では率先して声を出し応援する姿を見ると、頼もしいな、入団させて良かったな、ゲーム三昧の週末よりよっぽどいいな、と思わずニンマリするのであります。

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