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【ちょっと脱線/高度情報処理技術者試験】ITストラテジスト合格
4月に受験したITストラテジストに合格していました。
タイトル詐欺の脱線になりますが、中小企業診断士と関連する項目もある試験ですので、ざっくりと投稿します。
■ITストラテジスト試験ってなに?
経済産業省が実施している、「高度情報処理技術者試験」の試験の1つです。
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html
一言でざっくり言うと、IT担当役員やシステム部門管理職のような、IT部門の管理職向けの試験です。中小企業診断士同様、視座の高さと視野の広さが求められます。
ITストラテジスト合格者は中小企業診断士一次試験の「経営情報システム」の科目が免除されます。また、試験範囲が「企業経営理論」と大幅にかぶっていますので、かなり関連性の高い資格といえるでしょう。
中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンスで活躍されている方も多くいらっしゃるようです。
合格率は、今回の令和5年度は15.5%。
受験者の大半が、他の高度情報処理技術者試験の合格者ですので、合格率の数字以上の難易度です。
IT系最難関資格とも言われています。
■受かった時のメリット (一般企業のサラリーマンの場合)
ITストラテジストについて勉強し、合格した場合のメリットについて書いてみます。
受験者の大半はIT系の職種についているサラリーマンですので、その視点で3点ほど上げてみます。
1. 視座が高くなり、IT戦略についてわかるようになる。
組織管理や人材育成なども対象範囲に入っていますので、しっかり勉強するとIT組織の育成や戦略立案、実行について理解できるようになります。
普段の業務でも、管理職目線での考え方がわかるようになります。
2. (会社がIT系の場合) 結構いい額の報奨金が出るケースが多い。
会社によりけりですが、国内のIT企業の場合は合格報奨金を出すケースが多いようです。
私の前職では、たしか20万円の報奨金が出ていました。(でも今の会社は出ない。。。)
3. 社内 & 社外評価UP。
社内外に対して、「IT戦略がわかる人材」としてアピールできます。IT系企業の場合、上流工程の仕事に就きやすくなる=高単価が望める≒給料上げやすい という図式が描けると思います。
IT系以外の企業にとっては、さらに価値が高い人材とみせることが可能になるでしょう。
あと、名刺の肩書きとしても使用できますね。
おまけ1 「ITストラテジスト協会」
ITストラテジストは、「ITストラテジスト協会」という団体に正会員として所属することができます。IT戦略に携わる方が多くいらっしゃいますので、他企業の方とのつながりを得ることができます。
ちなみに合格しなくても申し込めば準会員として参加できます。
おまけ2 「案件獲得の条件」
官公庁案件などで「高度情報のxxを持っている人がプロジェクトに参加している」ことが入札条件になっているケースもありますので、官公庁案件を扱う会社にとってはいるだけで価値が出ます。
■試験内容
試験は、午前午後に2つずつ試験を行います。
規定点に満たない場合は、それ以降の科目は採点されません。択一式試験は、問題の半分ぐらいは過去問と問題から解答の並びまで一緒という内容です。
勉強していない人をふるい落とすための足切用ですね。
午前1試験 択一式 50分 正答率60%以上で合格
午前2試験 択一式 40分 正答率60%以上で合格
午後1試験 記述式 90分 正答率60%以上で合格
午後2試験 論述式 120分 論述内容が規定に達していれば合格
■勉強時間
勉強時間は、その人が普段どんな仕事をしているかで差が出てきます。
個人的な感想ですが、単純な勉強時間だけであればざっくりと下の時間ぐらいが必要なんじゃないかな、と思います。
普段からIT戦略に携わっている人 50~100時間
IT系だが、戦略に関わった経験の少ない人 100~200時間
IT系以外の業種・職種の人 200~400時間
試験の中に論文が含まれていますので、その準備は別枠で。
論文記述に慣れていない場合は、上記に+50時間はみておいた方が良いでしょう。
ともあれ、これでホッと一息。
安心して次の試験に取り組めますね。
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