「自己責任」

僕は「自己責任」という言葉が嫌いだ。

なぜならそういうことを言う人は、仮に自己責任じゃなかったとしても、助けてはくれないからだ。

発達障害という言葉が広がったのは最近だ。
この概念が広がったことにより、努力不足であったと思われていたことは、実は違ったという証明になった。

それまで「できないのは甘え。自己責任だから助ける必要はない」とされていた。

しかし今、努力不足ではないということが証明されても、これまで「自己責任だから助ける必要はない」と言ってきた人達も特に何もしてくれない。

「可哀想だね」
と、同情的にはなるが、行動はこれまでと変わらない。

つまり自己責任論は問題を解決しないのだ。気に入らないから叩いているだけなのだ。
そして叩いている本人には自覚がないのが厄介だ。

百歩譲って自己責任でなかった場合、徹底的に手をさし伸ばすのならまだいいと思うが、自己責任でなくても手をさし伸ばさないのだからただのサンドバッグにしかしていないのだ。よって手を差し伸ばす気がないのに、自己責任論を振りかざす人は性格が悪い。

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