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[詩]「卒業」

四方に囲まれた

白い部屋


誰かの寝息が

聞こえる廃墟


淡く照らされた

あばら屋で


卒業する


理屈抜きの

愛を込めて


白い砂浜に

桜を散らす


青い海に

溶けてくように


消えていく時間


カッコウの夜


絶望で満たされた

空の中


命を燃やせば

流れ星にすらなれるだろう


そんな夢を見た

あの日


いつ

どんな時も


変わっていく

身体と思考


そんな日々に


少しずつ

成長しているような


そんな気でいる


そして

今日


夜を跨いで


一つの瞬間が終わる


「さよなら」


嫌だった思い出に

別れを告げて


そして


少しの

愛を残して


私は進む


貴方の寝息と

私の鼓動


柔らかい朝日が差す

あばら屋で


目を覚ます

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