[詩]「小さな戦争」
苦しみの先に
人に好かれない幸せがあった
糾弾される苦痛に
心は擦り切れる
罪人という
名前をつけられ
生きていることを
否定される
それも
一つの正義で
私も彼らを
否定する気はない
けれど
権利だけは
誰にも否定できない
生きる権利だけは
命を懸けて
戦うことを許してください
私の罪は消えない
許されようなんて
思わない
だから
貴方の正義と戦おう
貴方が持つ正義を
私も持っているかのように
言葉という名の
凶器を以て
浮かぶ頭に
気に入らない貴方の態度
人に語れないくらい
理解されないくらい
たくさん苦しんで
それでも生きてきた
苦しみの果てに
好かれない幸せを
ようやく
私は掴んだんだ
その幸せを守るために
命を懸けて
戦うことを許してください
負けたなら
潔く命を明け渡すから
嫌ってもいい
そんな私を
認めてください