[詩]「フラッシュバック」

初めての

気持ちを

フラッシュバック

忘れ難き

過去によって

未来の景色は

白く染まる

貴方が死んだ

あの日のこと

思い返したなら

黒く染まる

喪失感

散り行くのは

自責の一頁

疑ったのは

存在意義

私の全て

これまでも

これからも

無駄かもしれない

無意味かもしれない

そんな命だ

けれど

それでも

描いていたかった

自分のために

そして

貴方のために

さようなら

気づいたから

背を向けて

歩き出せたんだ

灰色の空

雨後の筍

ぐっと

背伸びをする

向き合った

スクリーン

命を込めて

ペンを握れば

空色の朝日が

微笑んだ

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