「星の光へ。」(詩)
いつも見る光。
闇に揺らぐ光。
どこまで旅立ったとしても。
僕には僕しかいない。
貴方には貴方しかいない。
そばにいてくれる人もいるけど。
星のように点々と
広い夜空を彷徨う孤独。
素敵な僕らはひとりぼっち。
完璧じゃないけど。
辛いことも多いけど。
それでも生きて、
笑う姿は鮮やかだ。
夜の空気を久しぶりに吸って。
きらきらとした星達が
照らした僕らの身体に入り込む。
ただひとつだけ。
恵まれた何かを持って。
その光が、
あったまるこころの熱だ。
流れ星こぼれて
あふれたしずく。
願うなら、きっといつか。
愛されたくたって
大切な何処かに、帰りたくなったって。
叶うだろうからさ。
焦がれたこの身体の、
憧れは止まらない。
光より速く、儚く。
走ってった、あの空の先へ。
「……忘れないよ。」
何処かで、寂しそうに
誰かが呟いた。
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