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ガールズバンドクライ4話 人には触れられたくない事情ってもんがあるんだよ


楽器店を楽しそうに店内を回る仁菜が可愛い。
楽器店、楽しいよね、僕も初めてギター買いに行った時はスゲェ〜!ってなって店内ぐるぐる回ったもんです。

初ライブで自分を曝け出すロックな経験は常に抑圧され鬱屈した感情を抱えていた仁菜にとって最高の時間だったからこそ魅了されてるわけですよね。
こうやってロックモンスターになってくんやなって。

一枚の写真から語られるダイヤモンドダストの過去
元々は高校の軽音部。最初から上手くて情熱もあった。やりたい事も一緒で運命だと感じた。予感は的中して文化祭でも人気、プロ目指そうって退路断つ為に高校も辞めてライブとか重ねてメジャー目前で脱退したと。

脱退理由の詳細は語られなかったもの色々あったんだろうなと。
メジャーで売れる為には売れ線の曲を作らないといけないとか方向性の違いとかも出てくるわけで…そういうのあったんじゃないかな?

バンド辞めるってメッセ送って来たすばるに真相確かめに行った仁菜。
そこですばるの祖母と鉢合わせして喫茶店で話すわけだけどエチュードが見たいと言われる三人。スマホでの高速やり取りに笑う。

おばあちゃんは何か気づいてそうだよね。
役者仲間でないことを見抜くためのエチュードなんじゃないかと。
エチュードの芝居にかこつけて本気だって言ったのは嘘なの!と言いたい放題…そこでハッキリ物申せるのもまた仁菜のロックな部分。

カラオケのスタジオルームで祖母とドラマ撮影があるら1週間程度、練習出られないと言うすばるに噛み付く仁菜にそんな2人を仲裁する桃香。

仁菜「すばるちゃんがいなくなっちゃうかもしれないんですよ!」
桃香「バンドじゃよくある事だろ、なに怒ってんだ」
仁菜「それは…桃香さんに思いやりがないから」
すばる「私からしたら思いやりがないのはニーナの方!戻ってくるって言ってるんだから今はそれを信じてよ!」
仁菜「でも…」
桃香「あのな、人には触れられたくない事情ってのがあるんだよ。お前だってどうしてコッチ来たかとか聞かれたくないだろ」

仁菜は納得できない様子だけどすばるや桃香の言ってる事も正論だよね。
正論だからこそ納得したくない部分ってあるけど仁菜はロックだから折り合いつけるのが中々、大変ではあるよねっていう。

今までまともな人間関係を構築してこれなかった事情もあるからそこら辺の上手い立ち回りとかも分かんないわけだし。
三人とも言いたいこと分かる。似たような経験あるので。

いやー、リアルですね…こういう風に衝突するって音楽系のアニメで中々見ないなと思うので良いですね。

翌日すばるの家に行くわけですけど、そこである映像を見せられる。それはすばるの祖母の若い頃にヒットに繋がった映画。タイトルは「すばる」
すばるの名前は実はここから取ってると。

役者になるには演技の良い名前だけど役者にはなりたくないわけで、芝居するのも恥ずかしいし祖母の七光り扱いされるのも嫌。
でも私が目指してるって言うとおばあちゃん笑うんだ、作りものじゃない本当の笑顔でって言うわけですよね。

そんなん語られたら何も言えないよって感じですけど仁菜はそれでもやっぱりちゃんと言わないと、嘘は駄目だよみたいな。
すばるに辞めて欲しくない思いもあるし仁菜の性格的にそうだよなと。

そんなこんなでドラム撮影の時がくるわけですけど仁菜はすばるの祖母から聞いちゃうんですよね。

自分の仕事は家には全然いれないし娘から嫌われてて偉そうにしてても家のことは何もできないと…だからこそ幼い頃にすばるだけが好きだって笑ってくれて役者になりたいって言ってくれた事が嬉しかったのって。

そりゃそんなん言われたら嬉しいよね。
普段、厳しいのも役者の世界が甘くない事も知ってるからこそ、そこでちゃんとできるように口煩く言ってるわけですよね。ただそういうのがすばるが成長してく上でストレスにもなっていってしまったという。
お互いの事を想ってるのにすれ違ってしまうのがなんとも切ない。

そんな話を聞いた仁菜は撮影の休憩タイムにすばるが祖母に打ち明けようとした瞬間、邪魔して止める。流石のロックモンスターもそんな話を聞かされたら今ここで言わせるのは酷だなってなりますよね。

そんな邪魔をされたすばるはカラオケのスタジオルームでなんで止めるの!人がその気になってたのに!ってキレるわけですよ。

それに対して仁菜が「人にはそれぞれ事情があるんだよ、簡単じゃないんだよ、そういうところにも気を使えるようにならないとね…でしょ?」って我が物顔で言うという笑

そこにキレたすばるが「あーヤダヤダ!バンド辞めるなって言われたから覚悟決めたのに直前になって手のひら返す正論モンスターも、それを訳知り顔で見てる奴も!私のことは私が決める!ほっとけよ!……ふ、ふふふっ、どう私の演技?あー、スッキリした!まぁいいよ、いずれなんとかしなきゃって思ってたし、だからそれまではここでアンタらの尻を蹴りあげてやる!」って4話は終わるわけですよね。

今回1番苦しい立場にいたのはすばるですよね。
役者とバンドの板挟みというか。
その中でこんな対応されたらキレるのは当然だなって思いますけどそれを音楽にぶつけるってところはロックを感じますね。

まぁ問題が解決したわけではないですけど祖母もたぶん役者やりたくないって事には気付いてると思いますし、根は優しいおばあちゃんだからちゃんと話せば分かってくれると思いますけどね。

しかし衝突といい問題が解決せず終わるって凄いですよね。
そこがリアルさを感じて良いなって。
4話も人間関係というか感情の揺らぎが生々しいかったですね。
僕も面倒臭い性格なのでそれ分かるわーって部分があって毎回ガルクラ見てると刺さるんですよね…次回も楽しみですね。

しかしこのテンポ感、最終回を武道館とするならたぶんワンクールでは話終わらないだろうな感がしますね。
予告見る感じ次回もまだ5人揃わないでしょ、なんなら5人揃ってバンド名決めて5人での初ライブやって1期終わるみたいな。
まぁ終わって欲しくないんで2期3期やってくれるなら全然良いですけどね笑



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