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よきしポーカーの勉強します

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#GTO

3bet potで"スーコネ"大好きマンへのエクスプロイト戦略

3bet potで"スーコネ"大好きマンへのエクスプロイト戦略

はじめに一般的に Flop to 3bet (3betに対するフォールド率)が低すぎる。
その要因は様々考えられるが、本記事では「投機的ハンドとして過大評価されているスーテッドコネクターのcall頻度が高い相手へのエクスプロイト戦略」について解説していく。

(3bet potでポケットペアにcall頻度にリークある場合のエクスプロイトについては全記事にあるので、まだ読まれていない方はそちらもお読

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【翻訳】ペアフロップBBチェックレイズへのディフェンスについて【MTT】GTOWブログ.82

【翻訳】ペアフロップBBチェックレイズへのディフェンスについて【MTT】GTOWブログ.82

これは「BBからペアフロップを攻撃する」の関連記事なので、先にそちらの記事を読んでおくと、より理解が深まるだろう。その記事では、ペアフロップでの小さなCbetに対するBBの最適な反応は、平均的なフロップよりもチェックレイズが多いことが分かった。この記事では、オリジナルレイザーがこれらのレイズにどのように対応すべきかを検討する。

バランスの取れたチェックレイズレンジは、ブラフとバリューを適切な頻度

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【翻訳】3betにコールドコールすべきか?【MTT、セオリー】GTOWブログ.94

【翻訳】3betにコールドコールすべきか?【MTT、セオリー】GTOWブログ.94

あなたにアクションの前にレイズと3betがあった場合、あなたは非常にタイトにプレイしなければならない。これは自分のポジション、他のプレイヤーのポジション、有効スタックの深さに関係なく言えることである。ほとんどの人はこの部分を正しく理解している。

難しいのは、フォールドしないときにどうするかということだ。4betするにはどの程度強いハンドが必要なのか?ブラフすべきか?コールすべきか?もし4betす

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【翻訳】ショートスタックでAxをフラットコールする【MTT】GTOWブログ.69

【翻訳】ショートスタックでAxをフラットコールする【MTT】GTOWブログ.69

ポジションの無いところからのプレイはとても難しいが、トーナメントでは不可欠なことである。アンティですでに多くのポットがある以上、小さなレイズに対して簡単にブラインドを手放すわけにはいかない。スタックがそれを許す場合、ソルバーはしばしば、ポジション外からフロップ後にプレイするよりも、小さいペアやオフスーツのAxハンドのような強いが特にプレイするのが難しいハンドでブラインドからオールインすることで、レ

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アグレッシブプレイヤーを攻略する5つの秘訣

アグレッシブプレイヤーを攻略する5つの秘訣

(翻訳元記事)

攻撃的な相手に吹き飛ばされそうになったことはありませんか?
もしそうであれば、悔しいことこの上ないことをご存知でしょう。

いずれ彼を捕らえる手札があると自分に言い聞かせていても、その場はやってきません。
それどころか、フォールドに次ぐフォールドをしなければならず、苛立ちのあまり、タイミングが悪いブラフやヒーローコールをしてしまい、うまくいかなくなります。

でも、それを防ぐ方法

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ポーカーのボスが教えるエースキングでブラフをかける方法(分析編)

ポーカーのボスが教えるエースキングでブラフをかける方法(分析編)

エースキングを持っていてフロップをミスしたときはどうすればいいのですか?

これはポーカーを始めたばかりのプレイヤーからよく聞かれる質問の一つです。

経験豊富なプレイヤーなら、この質問には大きな問題があることを知っているでしょう。
ポジション、プリフロップのアクション、フロップ、スタックサイズ...これらすべての重要な詳細が欠けているのです。

そして、(このブログでダグ・ポークがしたように)一

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トーナメントにおけるポジションとスタックサイズ別のBBディフェンスレンジ

トーナメントにおけるポジションとスタックサイズ別のBBディフェンスレンジ

トーナメントではアンティがありスタックサイズも小さいことが多いため、BBのプレイヤーはキャッシュゲームとは異なるディフェンスレンジを用いる必要があります。この記事では、GTO Wizardを利用してポジションと有効スタックごとのBBのディフェンスレンジをまとめます。有効スタック別に縦長の1枚の画像にまとめていますので、スマホに保存してご利用ください。

※8maxで左上から順番にUTG, +1,

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【ポーカー】ドンク全レンジ33%ベットという選択肢【集合分析】

【ポーカー】ドンク全レンジ33%ベットという選択肢【集合分析】


疑問IPvsBlindsの勝負において、どのようなボードでドンク全レンジ33%ベット(以下ドンクAll33%)を使うことができるのか?

ドンクベットは、フロップ後に前のストリート(通常はプリフロップ)でアグレッサー(最後にレイズした者)ではなかったプレイヤーが先にベットするアクションを指す。

例えば、プレイヤーAがプリフロップでレイズをし、プレイヤーBがコールを選んだ場合、フロップが来た後に

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Flopの適切なCB頻度

AmuさんがGTOの適切なCB頻度が知りたいというツイートをされていたのに影響を受け、フロップの適切なCB頻度を算出してみました。

■前提条件・レーキ設定は25z
・プリフロップのアクションはこちら(畑野さんノート)のSimplePrefop計算結果を使用
・ベットサイズ
 <SRP/3BP>
 フロップ:33/75%、ターン以降:75/150%
 <4BP>
 フロップ/ターン/リバー:20/

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SBvsBTN 3bet pot - potover CBが用いられるシチュエーション(2)各ボードの検証

※前回記事の続きです。ご覧になっていない方がいらっしゃれば、ぜひこちらの記事もご覧下さい

SBvsBTN 3bet pot - potover CBが用いられるシチュエーション(1)導入編|すきま|note

▼導入
3bet potにおけるpotover-CBは、全体の中で見るとかなりレアケースのシチュエーションであるが、特定のボードテクスチャーではそこそこの頻度でとられうることがわかった。

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SBvsBTN 3bet pot - potover CBが用いられるシチュエーション(1)導入編

▼導入
さて、前回は3bet potでいきなりフロップオールインという、ばかげたソリューションを検証していたわけだが、今回もしょうこりもなくレアケースのシチュエーションを取り上げていきたい。

まず大前提として、そもそも3bet pot、4bet potにおいては、ポットオーバーのような大きなサイズのCBというのは用いられにくい。
というのは、いわゆる"Geometric"なベットサイズを用いてい

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A-L-Lボードの研究(7)IP側のCB戦略について―BTNvsBB SRP

▼導入
これまでの検証結果を踏まえると、A-L-Lボード、特にBB側が一方的にストレートや下のツーペアを持っているボードでは、BB側にナッツアドバンテージが生じるため、おいそれとIP側からのCBが打てないということがわかった。
とはいえ、レンジチェックというほどでもなく、一定のベット頻度があることから、こういったボードでどういったレンジがベットに回されやすいのかを検証していく。

▼前提(再掲)

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OOPドンクに対するIPのディフェンスレンジの考え方 -A-L-Lボードの研究(6)  OOPのドンクレンジ研究より

※前回の記事をお読みになられていない方は、まずは下記から御覧ください。
BTNvsBB SRP OOPドンクに対するIPの対応にかかる概観①|すきま|note

▼導入
さて、前回はOOPドンクに対して、IP側がどのような頻度でディフェンスを行うかを検証してきたが、今回は具体的に特定のボードにおけるでディフェンスレンジを見ていく。

まずは前回の振り返りであるが、GTO戦略上OOPがとりうる1/3

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ストレートドロー・ダブルバックドアを持っている時のベット有無の考え方 -A-L-Lボードの研究(5)  OOPのドンクレンジ研究より

(※シリーズ作品の続きです。以前の内容をお読みになってから読んでいただくと、より理解が深まると思います)

前回はブラフレンジの検証として、フラッシュドローにおけるベット頻度について検証をしてきたが、ストレートドローを持っている場合のベット頻度はどうなるのだろうか。

(ストレートドロー系のベット頻度)

全体的に、フラッシュドローよりはベット頻度が高くなる傾向がある。

これは推測するに、リバー

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