2022年6月の記事一覧
A-L-Lボードの研究(7)IP側のCB戦略について―BTNvsBB SRP
▼導入
これまでの検証結果を踏まえると、A-L-Lボード、特にBB側が一方的にストレートや下のツーペアを持っているボードでは、BB側にナッツアドバンテージが生じるため、おいそれとIP側からのCBが打てないということがわかった。
とはいえ、レンジチェックというほどでもなく、一定のベット頻度があることから、こういったボードでどういったレンジがベットに回されやすいのかを検証していく。
▼前提(再掲)
OOPドンクに対するIPのディフェンスレンジの考え方 -A-L-Lボードの研究(6) OOPのドンクレンジ研究より
※前回の記事をお読みになられていない方は、まずは下記から御覧ください。
BTNvsBB SRP OOPドンクに対するIPの対応にかかる概観①|すきま|note
▼導入
さて、前回はOOPドンクに対して、IP側がどのような頻度でディフェンスを行うかを検証してきたが、今回は具体的に特定のボードにおけるでディフェンスレンジを見ていく。
まずは前回の振り返りであるが、GTO戦略上OOPがとりうる1/3
ストレートドロー・ダブルバックドアを持っている時のベット有無の考え方 -A-L-Lボードの研究(5) OOPのドンクレンジ研究より
(※シリーズ作品の続きです。以前の内容をお読みになってから読んでいただくと、より理解が深まると思います)
前回はブラフレンジの検証として、フラッシュドローにおけるベット頻度について検証をしてきたが、ストレートドローを持っている場合のベット頻度はどうなるのだろうか。
(ストレートドロー系のベット頻度)
全体的に、フラッシュドローよりはベット頻度が高くなる傾向がある。
これは推測するに、リバー
フラッシュドローを持っている時のベット有無の考え方 -A-L-Lボードの研究(4) OOPのドンクレンジ研究より
(※シリーズ作品の続きです。前回までをご覧になられていない方は、前回までの内容をご覧に頂いたほうが、より理解が深まるかと思います。)
▼導入
さて、前回まではバリューのドンクレンジを検証してきたが、今回からはブラフレンジについて検証していく。
ブラフレンジとして真っ先に思い浮かぶ部分でいうと、フラッシュドロー・ストレートドローの部分である。
ドローを持っている場合、一般的にかなりベットのインセ
A-L-Lボードの研究(3)AハイボードのAヒット時・ポケットペア時の考え方 -OOPのドンクレンジ研究より
※複数作の続きです。(2)以前をまだ読んでない方は、そちらからお読みいただくほうがより理解が深まると思います。
前回に引き続き、バリューのドンクレンジを構築していく。
・トップペア
トップペアになってくると、バリューのドンクレンジとして打つにはやや弱く、頻度としてもボード全体の平均値程度に収まっていることから、進んでドンクを打つほどのハンドではないといえる。
こういったドンクレンジに限らず
BTNvsBB SRP A-L-Lボードの研究(2)OOPのドンクの選択肢とレンジ構築の考え方-1
こんにちは、すきまです。
今回もよろしくお願いします。
▼前回のまとめ
前回は、A-L-Lボードについて概観を検証していった。
Aハイボード自体、IP側がレンジでCBを打てるボードが限られている中で、
特にA-L-Lボードにおいては、よりチェックバック頻度を設けていく必要があるという傾向がある。
中でも、OOP側が一方的に下のストレート・下のツーペアを持ちうるボードにおていは、ドンクの選択肢
BTNvsBB SRP A-L-Lボードの研究(1)全体概観-OOPのドンク頻度とIPのCB頻度
はじめまして。すきまと申します。
普段はKKpokerの100flを中心に稼働しています。
最近ポーカーの勉強で、各フロップについてGTO wizardで研究するのが日課なのですが、
せっかくであれば研究の成果を皆さんと共有しながら一緒に強くなっていければと思い、Note執筆を開始しました。
ただ、私自身がポーカー歴がまだ浅く、基本的には独学なので、間違った解釈も多くあると思います。そういった際
エース・クイーンのプレイの仕方:ポーカーで最悪のベストハンド(How to Play Ace-Queen: The Worst Best Hand in Poker)
(翻訳元記事)
皆さん、そろそろAQを過剰に演じるのをやめましょう。
ダニエル・ネグラヌは、A-Qを「1.4」と呼んでいた。これは、彼がこのカードで何百万ドル負けたかにちなんでいる。
ポーカーで最も厄介なハンドと言えるでしょう。
AQはトップ10に入るハンドですが、プレミアムハンドではありません。
この区別は、この先に進む前にはっきりさせておかなければなりません。
フルテーブルでのトップ
CBを打たれなかった場合のシチュエーションの考察(後編)
※本編は2部作の内の後編となります。
BTNでコールした際の2bet potにおけるフロップ戦略として、特にBTN側のフロップにおいて、全体的にどのような戦略が取られるのか検証していきます。
以前の記事で、ポジションが悪い時(OOP側にいるとき)のフロップ戦略について検証していきましたが、それの逆版ということで、今度はポジションを変えてHJ vs BTNの2bet potにおけるBTN側の戦略
CBを打たれなかった場合のシチュエーションの考察(前編)
※本編は2部作の内の前編となります。
BTNでコールした際の2bet potにおけるフロップ戦略として、特にBTN側のフロップにおいて、全体的にどのような戦略が取られるのか検証していきます。
以前の記事で、ポジションが悪い時(OOP側にいるとき)のフロップ戦略について検証していきましたが、それの逆版ということで、今度はポジションを変えてHJ vs BTNの2bet potにおけるBTN側の戦略
200bb Deepスタックでの戦略 Part2
この記事シリーズでは、200bbという深いスタックでの戦略について深堀していきます。
今編ではPart1に引き続き、一番典型的なSBvsBTNの3bet potにおけるフロップ戦略について、100bbのときとどのように変化があるのかを探っていきます。
Part1では3bet potにおけるCBのサイズや頻度についての検証をしていきましたが、今編ではディープスタックにおけるPart2の記事として、
ベットサイズの打ち分けについての検証(プレーラインレビュー Part4)
プレーライン解析に関する記事も第5回となりました。今回はダブルバレルを打つ際のサイズの打ち分けについて考察していきます。
プレーラインは初回で紹介した通り、SBのアクションとBTNのアクションがスラッシュで並べられています。フロップはSBがbet、BTNがcallです。
今回はプレーラインとしてはターンのダブルバレルにおける展開について注目します。その際、効率的に理論を組み立てるために、ターン