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クチナシは夏にこそ使って欲しい

クチナシの花が、良い香りを放っています。
私の中で、好きな香りのする植物No. 1と言っても過言ではないかんじ。
幸せな気持ちにさせてくれる香りです。

このクチナシの実って、昔からお正月にいただく「きんとん」の色付けなどに使われていて、最近では黄色や青のお菓子などの原材料のところに「クチナシ色素」と書かれていたり、染料としても使われますが、働きはそれだけじゃないんです。

生薬としても使われる、それもこれからの時期に使って欲しい食材なんです。

中医学でクチナシの実は「山梔子(サンシシ)」と呼ばれれ、
消炎排膿薬,皮膚疾患用薬,尿路疾患用薬,精神神経用薬として、
内服だけでなく外用することもある、メンタルにもフィジカルにもトラブルに対処してくれる作用があります。

▪️五性  寒
▪️五味  苦
▪️帰経  心・肺・胃・三焦

「心の火を冷まして落ち着かせる」と言われる、
冷やし、取り除き、体外に排泄し、降ろし、乾燥させる というイメージを持つものです。

これからの暑い時期、特に心「シン」を労る事が大切になります。
内側から起こる熱、外からの熱に関係なく、クチナシの実は有効で、
ストレスなどで「ざわざわ」したり落ち着かなかったりにも、
これから暑くなるこの時期、暑くなることで起こる様々なトラブルには、
クチナシの実をお茶にして飲んだりしても楽になる事があります。

熱中症にもなりやすいこの頃。
クチナシを使った料理など頂いて夏の暑さに備えるのはいかがでしょうか?

黄飯
白米      3合
クチナシの実  1つ

1、米を研いで30分ほど浸水させたら、ザルにあげておく。
2、クチナシの実を2つに割り、3カップの水で15分煮出し、身を潰してザルで漉して冷ましておく。
3、炊飯器に1、と2、を入れて、3合の目盛りになる様に水を足し、混ぜ合わせて普通に炊いたら出来上がり。
※前日に米と半量のクチナシの実を一緒に浸水させて、後の半量を2、のようにして使っても良い。もち米でするときは、この方法が上手くいく。

カレーと一緒に、ターメリックライスの様に頂いても⭕️
ターメリックは身体を温める効果があります。また、同じ黄色いお米「パエリア」のサフランも身体を温めるので、のぼせやすい方はクチナシの「黄飯」の方が合っているかもしれませんね。

「黄飯」は大分や名古屋の一部の郷土料理でもあります。
黒豆も一緒にいただいたり、「かやく」と言われる野菜たっぷりの餡をかけて頂いたりするそうです。

この夏、クチナシ実を見かけたら是非試してみてください。

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