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そもそも、なんで薬膳が必要なの?

私が薬膳コーディネーターをしていると言うと、
「薬膳って、ハードル高いよね」とか
「あの赤い実とか、星みたいなやつを入れるんでしょ?」という質問を受ける時があります。
全ての薬膳が凝ったことをする訳ではないし、クコや八角を入れれば薬膳になるのでもないのであって。。。

「そもそも何の為に薬膳って必要なの?」
って質問は聞いた事がないけど、実はここが一番大事なところです。

ザックリ言えば
中医学の考えに基づいて
季節やその人の体質に合わせて作る料理で、
常に次の季節や(次の次の季節)に健康に過ごせる様に考えて、
自分に合った食材や調理法で病気を防ぐ、
または改善する、食事の事を言います。

特に私は、【かんたん薬膳】と言っているだけに、
スーパーで買えるもので、旬の食材を中心にかんたんに作れるものをお伝えしています。

私が薬膳を勉強した時に、この
次の季節に元気でいられる様に備える
という考え方に、とても共感しました。

西洋医学に慣れてしまうと、
不具合が出たところを治す、原因を取り除いて治療する事が当たり前に思えますが、
東洋医学は、身体の内側から根本的に治す、または病気を未然に防ぐため日頃の生活を通して疲れを溜めず抵抗力をつける事が主流になります。

ですから、直ぐに結果が出るものではないけれど、日々の積み重ねで、
持病も良くなっていったり、過ごしやすくなったりするものなんです。

そして、全ての食材は体に対して何らかの影響を与えているという事が、
一つ一つの食材の持つ性質を知る事で、よくわかる様になるのも
薬膳の良さだと思います。

例えば、日常的によく食べられている『小麦」
体を少し冷やす食材として分類されています。
なので、私は「夏は素麺などでいただく事が多いけど、年間を通じて小麦を食べるのは、冷え性の方にはお勧めしないよ。」といったアドバイスをしたりします。

そして、冷たくしていただく時には、出来るだけ『薬味」と言われるネギや生姜など、身体を温め気を巡らせてくれるものを一緒に摂ると良いですよ、といった話もします。

組み合わせによって打ち消したり相乗効果があったり、一つ一つの食材の特徴を知る事で、自分に合った食材や調理法もわかって、
そこから、次の季節に向けてより健康に過ごせる食べ方もわかってくるという訳で。。。

人それぞれ、体質によって本当は食べた方が良いものも変わってきますけれど、
このnoteでお伝えするのは、とりあえず万人向けに、季節の過ごし方を中心にお伝えしていこうと考えています。

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