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中学時代

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#バク転

バク転の思い出(その2)

バク転の思い出(その2)

バク転がどうにか出来るようになった頃、家の前の雪道を歩く母を見つけ「みて!」と言ってバク転を披露した。母は「あらっ!」を笑みを浮かべたが、本当に驚いた顔ではなかったので、僕のバク転があまり美しくなかったのだと察した。バク転が低かったのだ。

好きな人に自慢したい。できるだけさりげなく。そして失敗するのは男の常。まず、母への自慢は失敗。

■技工室前の廊下で自滅

(既に「思い出せない💦」でざっと

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バク転の思い出(その1)

バク転の思い出(その1)

1964年、東京オリンピック。僕は中1。日本中が興奮の渦に巻き込まれていた。

「先生、オリンピックの時、学校は休みにならないのですか?」と大勢の前で大真面目に質問して失笑買った奴がいたけど、それは僕だった(汗)。「ウルトラC」の言葉が流行り、僕は体操の技が出ている本を買った。

オリンピックが終わると「バク転やりたい!」と思った。中学で、僕が目にする限りでは誰もバク転する者はいなかった。すると、

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