見出し画像

24.6.26株式相場の近況 市場移行組&暫定銘柄/不祥事/株主総会

スタンダード/グロース銘柄の株高期待

 プライム市場から敢えてスタンダード市場へ移行した企業は上場維持の費用対効果を見据えて実利を求めた選択であり、プライム銘柄と同等の実力を有する企業として有望です。
 加えて時価総額の大小にも依りますが、未来のTOPIX採用枠としても期待されます。

 なお以下の2銘柄はプライム銘柄からの移行組ではないですが、日本を代表する企業です。暫定銘柄から解放され、将来有望です。

🏨帝国ホテル
 渋沢栄一が尽力した日本を代表するホテル、帝国ホテルは6/25付でスタンダード市場の維持要件を達成しました。現在、大改装中につき令和社会を象徴する佇まいを楽しみにしています。

6/25 帝国ホテル スタンダード市場要件を達成

🎞️東映アニメーション
 日本のTVアニメを牽引する会社、ドラゴンボールやスラムダンクは世界的な人気を博しています。日本は観光立国としてコト消費が軌道に乗り、インバウンド消費は自動車に次ぐ経済効果を発揮するまでに成長しました。アニメは世代も年齢も、そして言語すらも超えて心に響き、一瞬でつながります。日本経済を牽引する力を秘めています。

6/25 東映アニメーション スタンダード市場要件を達成

不祥事(架空計上)に伴い株価急落

 ブックオフが架空計上に伴う棚卸資産の再点検を理由に決算発表を延期、これを受けて本日(6/26)株価は急落しています。巣篭もりと節約志向を追い風に中古品の販売は急成長し、株価は上昇トレンドを継続しましたが、厳しい局面に立たされました。ガバナンスの重要性が再認識されます。

6/26 ブックオフ 不祥事を受けて急落

株主総会 株価上昇の起爆剤(カタリスト)

 熊谷組vsオアシスの対立構造が鮮明になっています。持続的な成長を掲げる企業に対し、増配を求めるアクティビストの構図です。増益に伴う資金は先行投資と株主還元、そして内部留保(貯蓄)に割り当てられます。企業は賃上げや増配より自社株を好みます。自社株のメリットは自主的に行える株主還元であり、継続性を求められません。一方で、賃金や配当は下げると反発を招きます。増益によりROEが下がるケースは景気減速下でのリスク回避を優先し、先行投資を控える健全な判断の裏返しでもあります。現実的には自己資本比率60%以上は平均30%を適正値とみなした場合、自社株買いを行う確率が高く株価上昇が期待されます。

参考①アクティビスト持ち株

参考②株主総会見据えて株価意識した経営転換

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?