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『吊り橋効果』

気がつけば23時。
明日の会議のための資料を倉庫で探していると、
エレベーターの開く音が響いた。

今、社内には私と彼しかいないはず。
瞬間恐怖が湧き上がる。

「ちょっと見てくる」と
私の肩を抱く手に心臓が波打った。

違う。彼のせいじゃない。

否定する思いとは裏腹にますます鼓動は高鳴っていった。

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