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転職活動で必要なのは過去の自分を受け入れること

転職活動のお手伝いをしていると、「こういう場合どうしたらいいんでしょう?」と聞かれることがあります。

書類をどう書いたらいいのか…。面接でどう答えたらいいのか…。

良い印象を与える方法、内定に近づくやり方があれば知りたいですよね。

そんな時、私はいつも「一般的には」と前置きしてアドバイスしています。


例えば、「転職回数が多いが、職歴は全部書いたほうがいいのか。省いてもいいのか」

一般論としてアドバイスするなら、

①職務経歴書は多くて3枚まで。主に、応募企業の仕事に活かせる職歴を書く。

活かせる職歴は、仕事内容・成果・心がけたことなどを具体的に書く。
 ↓
ただ職歴を書くのではない。メリハリをつける!応募企業に活かせる職歴をメインに書いておくと、採用担当者も読みやすい。

②職務経歴書は、応募企業に直接関係なさそうな職歴は省いてもよい。
その場合「御社で活かせる主な職務経験」などと見出しをつける。
履歴書には全ての職歴を書いておく。
 ↓
採用担当者は履歴書と職務経歴書の両方を見る。
職務経歴書に書いていなくても、履歴書を見て採用担当者が知りたければ面接で聞かれる。聞かれても大丈夫なよう話す準備はしておく。

あくまでも「一般的に」です。


なぜ、わざわざ「一般的に」と前置きするのかというと、

それは、つまるところ採用担当者の主観で善し悪しが決まってしまうから。

せっかく読みやすいようにと、活かせる職歴に絞って書いたとしても、

採用担当者が「職務経歴書は全ての職歴を書くのが当たり前だ」と思っていると、「なんで省くの!?」と印象が悪くなってしまいます。

書類の形式や、応募者の属性(性別、年齢、転職回数多い少ない、小さい子がいる)で先入観を持たず、

人物本位で面接してくれる採用担当者ならいいのですが、そういう人ばかりではないのが現実。

採用担当者の主観、好き嫌いで判断されることもあります。

そういう担当者に当たったときは、「しょうがない。この会社には縁がなかったんだ」と考える。

「先入観で判断するような会社に入らなくてよかった」と切り替えるのが得策です!


そうなると、転職活動中の人にしてみれば「だったら、どんな準備をすればいいの!?」となりますよね。

そこで私がいつもお伝えしているのは(一番言いたいのはココです)

相手(採用担当者)がどうかではなく、「私はこんな人間です!」と自分の言葉で話せるようになること。

具体的に何をすればよいのかというと、過去の自分を受け入れるための作業から始めてください。

例えば、「転職回数が多い」。

あまりいい思い出がないかもしれませんが、いいこともあったはず!

いろんな会社を経験し、事務の仕事もより効率的に進めるやり方が身についた、とか。

転職が多いからこそ、得られたこと、学んだことを書き出して整理してみてください。

そしたら、「わたし頑張ってきたんだなぁ」と自分のことを認められるようになるものです。

今までずっと否定したきた「転職が多い自分」を肯定できるようになると、

面接で「転職回数が多いですね…」と言われても、

「転職が多い分、そのおかげで○○を得ることができました。この経験があるからこそ、今の自分があるんだと思っています」 と自分の言葉で力強く語れるようになります。


応募書類の書き方、採用面接の答え方に絶対的な正解があると楽なんですが、残念ながらありません。

転職活動で必要なのは、過去の自分を受け入れ、これまでの人生を自分の言葉で語れるようになることだと、私は思います。


自分と向き合う作業はなかなか難しいものですが、そのお手伝いをするのが、私たちキャリアコンサルタントの仕事です。


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