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【導入事例】双眼鏡をキャンプギアに。認知を広げるために必要な「企画力×発信力」をハピキャンで

日本国内における大手双眼鏡メーカーとして、高い知名度を誇るカールツァイス株式会社。同社はこれまでバートウォッチングの市場を中心にブランド展開を続けてきました。現在は、双眼鏡のさらなる用途発掘に向け、様々なコラボレーションを進めています。

ハピキャンでは2022年から現在に至るまで、同社と様々なコンテンツ展開によるコラボレーションを実施。YouTube動画やWeb記事コンテンツ、プレゼントキャンペーンなど、複合的な展開を実施しました。

今回はコンシューマ&プロフェッショナルディビジョンの高野様と大井様にお付き合いいただき、ハピキャンとの取り組みの実施背景や感想、お客様の反応、今後の展望についてお話を伺いました。

コンシューマ&プロフェッショナルディビジョン高野様(左)と大井様(右)



双眼鏡をキャンパーに広げるなら「ハピキャン」だった

カールツァイスのZEISS Terra ED Pocket(左)とZEISS Victory Pocket(右)

──まず、ハピキャンとの取り組みを検討いただいた背景を教えてください。

高野様(以下、高野):
双眼鏡ユーザーのおよそ7割がバードウォッチングを趣味にしている方々。双眼鏡のさらなる用途発掘は弊社のここ数年の課題でした。中でもキャンプ・アウトドアとは親和性がありそうという想像はできつつも、興味をもっていただくための施策を模索していたところでした。そんな中、ご縁があり(後に登場する佐久間氏の紹介)からハピキャンを知ることに。WebメディアやYouTube、地上波放送を組み合わせた企画、ストーリー性のあるコンテンツ制作を得意とするハピキャンと何か取り組みができないだろうかと考えたわけです。

──ハピキャンを通して、どのような方に向けて双眼鏡の魅力を伝えたいと考えましたか?

高野:
カールツァイスには「Seeing Beyond」(見えないものを見る)というブランドアイデンティティがあります。自然が身近にあるキャンプ場で、双眼鏡を通して肉眼では見えにくい自然の中の鳥や虫たちを観察することで興味を持ち、それが環境や生命を学ぶきっかけにも繋がる。子どもたちに体験や感動を与えたいという思いがある方たちや、いつもとは違う「視点」でキャンプを楽しみたいという方たちに届けたい、と。そういう意味でもハピキャンとの相性は良いのではと考えていました。

大井様(以下、大井):
カールツァイスの双眼鏡の認知については、まだまだバードウォッチャーからのものが大半です。言い換えれば、それ以外の分野で今後の広がりが期待できる製品ともいえます。キャンプ・アウトドアの領域は、我々が今もっとも注力したいカテゴリーで、ハピキャンと繋がりができたことは非常に嬉しかったですね。

複数のメディアをフル活用した “企画力” が最大の魅力

DIYキャンプ芸人のタケトさん(右)と娘のこはるちゃん(中央)の双眼鏡キャンプ企画

──ハピキャンとの取り組みの中で、印象に残っているものは何でしょうか?

高野:
地上波放送『おぎやはぎのハピキャン』の制作力を活かしつつ、WebメディアやYouTubeなどもフル活用した「パパと娘の双眼鏡キャンプ」がとても素敵な企画でした。DIYキャンプ芸人のタケトさんが娘さんのこはるちゃんとキャンプに出かける企画で、微笑ましいシーンが随所に見られました。

高野:
こはるちゃんが双眼鏡を片手に自由に動けるような “遊びどころ” が随所に用意されていて、自然な反応を楽しめる内容だったと思います。私の個人的な考えになってしまいますが、自然の中へ飛び込んでも、ゲームやタブレットに夢中なお子さんも多いように感じていて、もちろんそれが悪いということではなく、ひょっとすると「もったいないかも?」と感じてもらえるような。そんなきっかけを生むコンテンツになるのではないかと思いました。

大井:
双眼鏡が子どもに感動を与えるツールとして役立つのだと気づき、非常に大きな自信になりました。「子どもに双眼鏡を渡したら最初に何を覗くんだろう?」と興味がわく内容で、私も思わず見入ってしまいました。この企画により、バードウォッチング以外の用途でも楽しんでもらえる確信が得られたので、動画が公開されてからはキャンプ・アウトドアに関連するイベントなどで積極的にPR活動ができるようになりました

女子キャンプのパイオニアでイラストレーターのこいしゆうかさんと、ハピキャンのYouTube動画で活躍するヤマケンさん、さくぽんこと佐久間さんに登場いただきました。

──その後もYouTube動画やWebメディアで企画・制作の機会をいただきました。よりキャンパーに向けた企画、製品にしっかりフォーカスを当てた企画でしたが、こちらいかがでしたか?

大井:
ハピキャンは読者、視聴者に近い目線で企画を立てることが得意なのではないかと感じていて、我々だけでは気づけなかった視点や魅力が詰まったコンテンツを拝見し、より製品への自信に繋がりましたし、何よりとても嬉しい気持ちになりましたね。

高野:
私も同感です。企画の切り口が秀逸で、弊社の製品をまだ知らない方にも分かりやすく魅力が伝わる内容だと感じました。1度目が「父・娘企画」だったのに対し、2度目が「大人も楽しめる双眼鏡」、そして3度目が「双眼鏡スペックの魅力を掘り下げ企画」と、アプローチの違い、イメージの変化もうまく取り入れて頂けたと思います。

──3度目の「双眼鏡スペックの魅力を掘り下げた企画」では、ロケで生まれる素材を2次的に活用する形で、印刷用クリエイティブも併せて制作させていただきましたね。

ハピキャンが制作した印刷用クリエイティブの一部

大井:
ハピキャンは紙媒体のクリエイティブ制作にも強みがあるとうかがい「これを読めばカールツァイスという会社のことも、双眼鏡のこともわかる」という要件で制作をお願いしました。弊社は178年の歴史がありますが、、バードウォッチング以外のアウトドア業界では十分に認知されていない状況です。その課題を解消するためのコンテンツも必要としていたので、仕上がりには本当に満足しています。

ハピキャンとの取り組みをきっかけに新たな領域での認知へ

──ハピキャンとの取り組み後、反響や双眼鏡の展開について変化はありましたか?

大井:
ハピキャンで制作していただいたコンテンツが我々の広報活動において非常に活躍しております。

また、我々が注力しているテーマの1つに、文部科学省も推進する「STEAM教育(※)」という教育概念があり、自然観察における双眼鏡の活用が、それらの領域で貢献できると考えています。国内にもSTEAM教育を推進する企業や団体はさまざまあるのですが、キャンプ・アウトドアに触れている方に対しては「ハピキャンとコラボレーションしました」と胸を張って言えます(笑)おかげで広報活動として最高のスタートが切れたと思っています。

※STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念。

高野:
私たちもキャンプギアの取り扱いをされている店舗さんにお伺いをする機会を増やしています。その際にハピキャンで制作していただいたコンテンツがとても役に立っておりハピキャンのコンテンツを通してすでにカールツァイスのことを認知してもらっている状態からお話ができたりなど効果を実感しています。プライベートでも「ハピキャンに出てたね!」と言ってもらえる機会が増えましたね。今後も、キャンプ・アウトドアと双眼鏡の親和性を感じてもらえるような活動を強化していけたらと思います。

大井:キャンプ・アウトドアの企画を中心にしながらも、さらに別角度でのアプローチもできればと考えています。

可能性の広がる双眼鏡の未来。さらなる展開を目指して

──では最後に、カールツァイス様の今後の展望をお聞かせください。

高野:
私たちはこれまで、どうしてもバードウォッチャーやキャンパー、ハイカーの方々への取り組みを別々に考えがちでした。でも、キャンパーさんがバードウォッチングを趣味にしても本来は良いはずですよね。今後はそういった垣根を越えることも意識して、活動の幅を広げたいです。また、カールツァイスの製品は男性の使用率が高い傾向にありますので、今後は女性アンバサダーの方を起用するなど、新たな双眼鏡の魅力について広報できたらと考えています。

大井:
双眼鏡の提供・貸し出しも今後は増やしたいですね。すでに動いているプロジェクトとしては、海獣学者として有名な田島木綿子先生の研究を「双眼鏡の提供」という形でご支援させていただいております。こうした学術的な分野でも支援する道を切り拓いていきたいです。また、特定非営利活動法人のピッキオ知床様には、自然観察ツアーの用途として双眼鏡をご購入いただきツアー参加者様のデモ機として使用していただいています。我々が考えている範囲以外でも、まだまだ双眼鏡が活躍できる領域はあると思っていますので、引き続き機会を模索していく予定です。

取材協力:カールツァイス株式会社
https://www.zeiss.co.jp/corporate/home.html


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