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幸福の危機が、50代にやってくる。        その1「役職定年」

農業を始めるのに、なぜ50代サラリーマンが適しているのでしょうか?
 安定したサラリーマン人生も、終わりに近づく50代になると”幸福の危機”がやってきます。危機に瀕したサラリーマン生活にしがみつくよりも、思い切って幸福なセカンドライフづくりへと舵を切るのも、人生100年時代にはアリな選択ではないでしょうか。
 「農業を始める適齢期は、50歳代」とお伝えしてきましたが、セカンドライフが間近に迫った50代サラリーマンが直面する”幸福の危機”について、シリーズで考えたいと思います。

最初に直面するサラリーマンの”幸福の危機”=「役職定年」
 50代サラリーマンの幸福度に大きな影響を与える出来事に、「役職定年」があります。多くの大手企業では定年延長と並行して、組織の若返りを図るため役職定年制度を導入しています。サラリーマンにとって“定年”が大きなターニングポイントであることは言うまでもありませんが、それよりも一足早く、もう一つのターニングポイントがやってくるのです。

「役職定年」による年収ダウンは、経済よりも精神的に影響大。
 役職定年は、サラリーマンに2つの大きな精神的影響を与えます。一つ目は、右上がりと信じていた給与において、サラリーマン人生で初めて「ベース給与がダウン」することを体験すること。給与のダウン幅は様々ですが、これによりサラリーマン生活が終わりに近いことを数字をもって知り、先行きに不安感を覚えることにつながります。

役職定年1

役職定年2

「役職定年」で、部下がいなくなると・・・。
 もう一つは、”責務と権限の減少”よるモチベーションのダウンです。役職定年するとそれまでいた部下がいなくなり、仕事の責任範囲や権限が小さくなる、つまり「頼りにされなくなる」ことが多いという実態があります。そのため、仕事への意欲や会社に対する愛情が減退するのです。役職定年を経験した人に対するアンケート調査では、6割以上が「モチベーションがダウンした」と答えています。さらに注目すべきは、給与が変わらなかった人でさえも、約25%の人がモチベーション・ダウンしたと答えていることです。

役職定年3

セカンドライフは、”幸福度”で考えたい。
 50歳代は役職定年という”幸福の危機”に見舞われ、先行きの閉塞感と不安感に見舞われるかもしれませんが、それは思い切って幸福なセカンドライフについて本気で考え始める人生のターニングポイントと捉えなおすことができます。(かく言う私も、農業を志したのは役職定年がきっかけでした。)
 農業には、他人の評価で決められた給与や役職もありません。さらに、健康である限り、一生現役も可能です。”幸福度”で考えたら、農業を50代から始める『セカンドライフ・アグリ』は、人生においてタイムリーでベターな選択だと私は思っています。

以上、Vo.6-5『幸福の危機がやってくる。リスク1「役職定年」』
*次回は、『リスク2「失業不安」』をお伝えします。
 また、今までの記事もマガジンにて公開しています。
#セカンドライフ , #農業 , #人生100年時代 , #幸福 ,

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