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こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア⑦「身丈経営」

日本人は、急成長よりも安定気質?!
 セカンドライフ・アグリは、目的の第一が”幸福なセカンドライフ”であり、そのためには収益の目標はあえて緩く設定する方がいいと考えてます。『生涯収支』の回でお伝えしたように年金不足分を2,000万(金融庁試算)として、55歳就農モデルでは30年間で3,000万円以上、つまり「年平均で100万円以上の農業所得が上げられれば良し」とする緩やかなものです。
 ここで、一般的な日本人の起業家の成長意向を見てみましょう。中小企業白書によると”起業家および起業希望者のアンケート調査”からは、約9割の人が売上について急成長を目指しておらず、安定成長もしくは事業継続を重視しているということが分かります。つまり、セカンドライフ・アグリの持つ「無理な拡大を追わず、持続的な成長を目指す」という “身丈経営”とも言えるスタンスは、とても日本人の気質に合っていると言えます。

身丈経営1

数字に縛られことから解放されよう。
 経営において、収益面の数値目標や成長ノルマは、いったん上げると下げにくいものです。さらに、その売上目標や前年比といった数字は、目的化しやすい側面があります。サラリーマンには、そういった数字がプレッシャーとしてのしかかってくることに、異論を唱える人は少ないと思います。
 正直言うと私もそんな一人であり、サラリーマン時代は否が応でも会社から与えられた数値目標に向かって頑張り、景気の波に揉まれ、厳しい企業間競争や社内の出世競争にさらされてきました。「ただ数字を満たすことがいいのか?」それとも「数字は満たせなくとも、仲間の成長と顧客満足が得られた方がいいのか?」といったことに悩んだ方も多いと思います。
 だからこそ、セカンドライフでは数字よりも精神的な豊かさを求め、ゆっくりとした成長を目指したいと考えています。さらに、その“成長”の意味するところは、自分基準のテーマに沿った成長です。私は、セカンドライフ・アグリにおいて“身丈経営”を具体的に実践していくために、下のようなゆったりとした長期計画を立てています。(計画と言えないほど緩い!)

身丈経営2

できればよし。できなくてもよし。
 
自分で立てた目標や計画は、達成できれば嬉しいですよね。けれど、もしできなくても、先送りしたり変更したりするのもよしとすればいいと思います。幸福なセカンドライフづくりが、第一の目的ですから。自分らしさを確認する意味で、目標や計画を修正することも楽しみましょう。

以上、Vo.5-7『こうすれば越えられる、就農ハードル!⑦「身丈経営」』
*次回は、⑧「健康寿命」をお伝えします。
 また、今までの記事もマガジンにて公開しています。
#セカンドライフ , #農業 , #人生100年時代 , #幸福 ,


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