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幸福の危機が、50代にやってくる。     その2「失業不安」

失業は、幸福度を下げる大きな要因。
 人の幸福度に大きな影響を与える要素に、“失業”があります。内閣府の『幸福度に関する研究会報告』の中にも、「雇用者よりも失業者の方が幸福度の低いこと」、「失業することにより幸福度が大きく下がること」さらに、「失業の負の影響は、所得の減少よりも非常に大きいこと」が明らかにされています。特に家族を支える責任がある中年の男性などで、より幸福度が低くなると報告されています。また、精神面への影響も大きく、職を失うことは自己有用感や自尊心を低下させ、“うつ”の症状発生の確率を増加させるとされています。

年とともに働く理由は、儲けよりも生きがいにシフト。
 50代のサラリーマンに対するアンケート調査によると、約6割が「定年後も働きたい」と答えています。

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 そして、注目すべきなのは、働きたい理由の第1位「日々の生計維持のため」は年齢とともに減少する一方、第2位の「生活のハリ・生きがいを保つため」は年々増加していくことです。仕事を持っていることが、セカンドライフを豊かなものにすることにおいて、いかに大切な要素となるかが分かります。

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 サラリーマンにとって、「定年は失業」とも言えます。その失業を回避する計画と準備をすべき年代になったことを、50代のサラリーマンは痛切に感じ始めます。そして、セカンドライフにおいて「仕事のある幸せ」を再認識するのでしょう。

農業は、定年のない幸せな職業の代表格です。
 50代、さらに定年を迎える60代になると「農業をやりたい」という人が増えます。農業は健康であれば、一生現役が続けられます。それどころか、健康寿命を伸ばすというデータもあります。定年がない農業は収益性が低いことを差し引いても、自然に触れながら生活のハリや生きがいを与えてくれる面で、セカンドライフの幸福度を上げるための余りあるポテンシャルを持っていると言えるでしょう。

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以上、Vo.6-6『幸福の危機がやってくる。リスク2「失業不安」』
*次回は、『リスク3「コミュニティ喪失」』をお伝えします。
 また、今までの記事もマガジンにて公開しています。
#セカンドライフ , #農業 , #人生100年時代 , #幸福 ,



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