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こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア①「自己資金」

見えない就農ハードルを、ひとつ一つ越えていこう。
 新規就農する際には、様々な『就農の見えないハードル』があります。今回からは、そういった就農のハードルをうまく越える術はないかというお話をしていきたいと思います。今回は、第1回目として、初期費用に対応するための”自己資金”についてです。

自己資金が、必要な初期費用を越えやすい年齢がある。
 就農のための初期費用は、調査によると平均額588万円。年齢別の自己資金の平均額に注目すると、50歳代が唯一、自己資金が必要な初期費用の平均額を上回っています。

クリア1.1

 このことは、『セカンドライフ・アグリ』の対象年齢を50代のサラリーマンとする理由の一つです。では、なぜ50代が余裕ある自己資金を持ちやすいのか、各種のデータを元に試算してみることにしました。

50歳代のサラリーマンに、自己資金が多くなる理由。
 厚生労働省の平成30年度調査によると、サラリーマンの退職者への給付額において、「早期優遇」つまり早期退社する際の給付額が、どの学歴においても最も高くなっています。つまり、セカンドライフ・アグリの対象である50代大卒サラリーマンは、平均で約2,300万円の資金が調達できます。

クリア1.2

貯蓄から負債を差し引いた余裕資金は、以下のように計算されます。
◎余裕資金(55歳モデル):
  1,596万円(貯蓄平均)- 607万円(負債平均)≒ 約1,000万円
つまり、資産として約1,000万円の余裕資金を持っていることになります。

クリア1.3

50代は、セカンドライフの準備資金が整ってくる時期です。
 以上からセカンドライフ・アグリでの就農時(55歳モデル)には、早期優遇退職給付金の約2,300万円と余裕資金の約1,000万円の合計、約3,300万円の他の世代と比べて余裕ある自己資金が生まれる計算になります。
◎セカンドライフ・アグリ自己資金
約2,300万円(早期優遇退職給付)+約1,000万円(余裕資金)=約3,300万円

 これは、あくまで平均的なサラリーマンの資産状況であり、「そんなに余裕はないよ」と感じる方も多くいらっしゃるとは思います。けれど、セカンドライフのために「現役世代の早いうちから計画的に貯蓄をすることで、50代に自己資金を用意できる可能が高い」とは言えるでしょう。

セカンドライフのために。計画的に自己資金を貯めるのも楽しい。
 50代で『セカンドライフ・アグリ』に挑戦する。そのために、サラリーマン現役世代の頃からコツコツと自己資金を貯めるのも、楽しいことです。
「老後資金を貯める」と言うと何だか保守的な感じがしますが、「新しい挑戦のために資金を貯める」と言うと、アグレッシブな感じがして、それだけで挑戦が始まっているような気がします。
 ちなみに私は、40歳を迎える頃から「未来貯金」と名付けて積み立てを始めましたが、子供の頃に欲しいもののために貯金をした、あのワクワク感がよみがえったことを覚えています。

以上、Vo.5-1『こうすれば越えられる、就農ハードル!①「自己資金」』
*次回は、②「生涯収支」をお伝えします。
 また、今までの記事もマガジンにて公開しています。
#セカンドライフ , #農業 , #人生100年時代 , #幸福 ,

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