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人生100年時代を、農業でハッピーに!名付けて『セカンドライフ・アグリ』

人生100年時代に向けて、50代が農業に就く意義。
 人生100年時代に向けて、私は一つの新規就農モデルを提唱しています。セカンドライフを豊かなものにするために、50歳代のサラリーマンが早期退社して新規就農するスタイルが『セカンドライフ・アグリ』です。その定義は、「セカンドライフの充実と年金不足分の補填を目的に、50歳代が脱サラ就農し、創造的な農業を行うスタイル」としましたが、特に強調したいのが“セカンドライフの充実”を目的とする点です。

セカンドライフアグリ1

大切にしたいことは、無理なく、自分らしく、創造的に。
 価値基準の第一は、”収益の拡大”よりも“セカンドライフの充実”であり、米や野菜づくりを通じて「人生の楽園づくり」を行うという考え方をベースとしています。
 創造的な農業経営を行うことを目指しますが、創造的とは“自分らしいテーマ”をもつことであり、人の命令や指示をうけるのではなく“自己実現”の欲求を満たすことです。長年、組織に縛られてきたサラリーマンにとって、セカンドライフでは自らが経営者(個人事業主)としてやっていくこと自体、創造的かつ挑戦的なことではないでしょうか。

セカンドライフアグリ2

セカンドライフアグリ3

「五十にして天命を知る」のごとく。
 ライフステージにおける就農スタイルを整理したのが、上の表です。
『セカンドライフ・アグリ』は、“若手の就農”と定年後の“生きがい農業”の中間に位置しますが、その2つとは意識において大な違いがあります。50歳代ならではの「若手に負けないバイタリティ」を持ちながら、若手にはない「経験と知見」を持ち、老後意識とは一線を画す「自己実現へのチャレンジ精神」で農業に挑むというスタイルであるべきと考えています。

人生の折り返し地点に立つ50歳代には、前後世代に対する役割がある。
 50歳代の就農者が増えることには、他の年齢層に与える2つの役割があります。一つ目は、農業人口の“年齢の平準化”です。
 現状では、日本の農業従事者は60歳以上の高齢者が約80%を占めるまでになり、若手不足のアンバランスな状態となっています。現在、そのアンバランスの是正を目指して、国は40歳代以下の層を対象に「農業次世代人材投資事業」という就農支援策を行っていますが、残念ながら目指すほどの成果は出ていません。『セカンドライフ・アグリ』は、40歳代以下の若い層と定年による就農が見込まれる60歳代以上の高齢者の間に挟まれた世代として、世代間ギャップを埋める役割があります。

セカンドライフアグリ4

 若い層にとって現状のアンバランスのままでは、「農業=老後の仕事」に映り、新規就農への意欲を減退させるとともに、農業そのものの魅力が失われていってしまうでしょう。セカンドライフ・アグリには、農業に新たな活力を生み出す役割があると考えています。

50代は幸福なセカンドライフのパイオニアに。
 もう一つの役割は、人生100年時代に向けて“幸福なセカンドライフづくりのお手本”となることです。40歳代以下の層は、バブル崩壊後の就職氷河期にサラリーマンになった層や、非正規雇用の増加や成果主義と年功制の廃止など厳しい雇用環境にさらされてきた層で、会社や出世に対して“冷めた世代”とも言われています。そんな若い層に対して、50歳代の層には“人生の先輩”として、幸福なセカンドライフを築く姿を見せることで、人生100年時代への希望を魅せる義務があるのではないでしょうか。

『セカンドライフ・アグリ』ネーミングの理由。
 「ハッピーなセカンドライフといえば、農業」というイメージができ、迷ったらやってみよういう空気が広がればと考えます。『セカンドライフ・アグリ』名付けたのは、そんな幸せなムーブメントが高まることを願ってのことなのです。

以上、Vo.4-5『人生100年時代を、農業でハッピーに!名付けて・・』
*次回は、「50代から就農する意外な強みとは?」をお伝えします。
 また、今までの記事もマガジンにて公開しています。
#セカンドライフ , #農業 , #人生100年時代 , #幸福 ,


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