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セカンドライフ・アグリの成功とは?     (提言編の終わりに)

農業に、新しい価値が生まれる時代へ。
 「人生100年時代」には、働くことの価値として経精神的な豊かさをもたらしてくれることが重要です。農業は、経済的な面では厳しいですが、精神的な豊かさを提供できるポテンシャルが大きく、『セカンドライフ・アグリ』として50代からの就農スタイルを応援したいと考えています。若手に就農のハードルとなっていることを50代なら越えられる、例えば自己資金やサラリーマン時代の経験と知見を活かせることなど、のべ45回のシリーズでお伝えしてきました。

『セカンドライフ・アグリ』は、ゆっくりと楽しむ挑戦。
 セカンドライフは長く、体力も気力も衰えやすいことは否めません。農業のポテンシャルを活かすには、幸福という目標をもって挑戦を続ける意欲と、”ルーキー・スマート”な発想を持続していくことが必要です。そのために、自分を継続的にマネジメントするための指標として『持続性幸福度』も合わせてご紹介しました。日本の原風景を作ってきた農業、その未来について悲観的に語られることが多いですが、ポジティブな視点と解決のための一助となることを願っています。

成功とは1

『セカンドライフ・アグリ』の成功のカタチには、2通りあります。
 1つは、役職定年を迎えてやりがいを見失いかけた50代のサラリーマンがネクスト・チャレンジへ行動を起こし、農業を通じて生きがいに満ちた幸福なセカンドライフを築くことです。このことで、農業のポテンシャルが見直され、少しでも農業の衰退に歯止めがかかることです。これは、言わば狭義の成功です。
 もう1つは、老後をどう過ごしていいものか悩む多くの日本人に、人生の先輩が幸福なセカンドライフを築いていく姿を見せることです。農業に限らず好きな道で、人生をセルフ・マネジメントする自由闊達な風土が、日本に広がること。これが、広義の成功です。地方への移住相談者や、老後のための資産形成のセミナーに参加する人の中には、20代30代の若年層も多くなったそうです。人生100年時代を迎える日本において、幸福なセカンドライフは高齢者だけの課題ではなさそうです。

シリーズ提言編の終わりに。
 かく言う私は、2021年4月に東京の大手企業を早期退社し、ふるさとの兵庫県に帰って農業を始めました。『セカンドライフ・アグリ』を、自分の人生を通じて実証実験するつもりです。

成功とは2

セカンドライフ・アグリ1年目は、農業のたいへんさと収益性の悪さに戸惑いつつも、故郷の風景や人のつながりの大切さを再発見する毎日でした。

成功とは3

成功とは4

成功とは5

成功とは6

「人生100年時代は、幸福なるセカンドライフの時代でもある」と信じて、ささやかながらその一例として貢献できることを願っています。

 これまで『セカンドライフ・アグリを、楽しもう。』(提言編:全45篇)をお読み頂きありがとうございます。また、今までの記事は、マガジンにて公開しています。
#セカンドライフ , #農業 , #人生100年時代 , #幸福 ,

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