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セカンドライフ・アグリを楽しもう。

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人生100年時代にむけて、幸福なセカンドライフづくりを。企業を50代で早期退社して、農業に就くスタイルを『セカンドライフ・アグリ』と名付け、経営学と幸福学にもとづいた成功のための…
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2021年6月の記事一覧

就農には、見えないハードルがある。     3「価格変動」

就農には、見えないハードルがある。     3「価格変動」

計画通りにいかない農業。不作もあれば、豊作貧乏も。
 昔から農業は、「お天気次第」と言われるように、気候や天候の影響を大きく受けます。日照時間や雨量、気温の高低などの変化が農作物の育成に影響を与え、育成不良による減収や病害虫での品質低下などを引き起こし、市場価格が大きく変動してしまいます。また、「不作」に対して「豊作貧乏」という言葉もあるように、生産調整・在庫調整・価格調整が難しく、品質が良くても

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就農には、見えないハードルがある。     2「所得格差」

就農には、見えないハードルがある。     2「所得格差」

「農業は儲からない」という言葉に、ショックを受けて。
  40数年前のことになりますが小学生の頃、私は農業を営む父から農作業を手伝いながら、「農業はたいへんな割に、儲からないなぁ」とつぶやく声を何度も聞きました。さらに、なんと小学校の社会の教科書にも「農業は低所得が問題となって跡継ぎが不足しています」との記載があり、子供心にショックを受けて「できれば家業の農業を継ぎたくない」と固く誓ったことを昨日

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就農には、見えないハードルがある。   1「初期投資」

就農には、見えないハードルがある。   1「初期投資」

なぜ若手は、農業に就かなくなったのでしょうか? 
 以前お伝えしたように、農業従事者は「ここ30年で半減」というように大きく減少しています。特に、国および農水省が40歳代以下の若手の新規就農を支援しても、残念ながら目標に遠くおよばない状況です。40代以下の若い層の新規就農者は60歳以上の半分にも満たないのは、いったいなぜなのでしょうか。

 若い層から見た、他の職業選択との格差、経営の難しさ、さら

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農業の現状と問題点を考える。その4:「若手の就農支援」

農業の現状と問題点を考える。その4:「若手の就農支援」

苦境に立つ農業。国は若手の就農支援をしていますが・・。 
 前回まで農業の現状と主な問題点、「農業従事者の減少」「高齢化」「耕作放棄地の増加」の3点について伝えしてきました。そして、国(農水省)は、こういった農業の苦境に対して、若手の就農者を増やすための支援事業を行っています。例えば、「農業次世代人材投資事業」は、次世代を担う農業者となることを志向する者に対して、就農前の研修を後押しする資金(準備

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