看護のかたちの可能性について考える
どうも、ちのみすです。今日は前々から気になっていた看護小規模多機能型居宅介護(私も初めて知った福祉のかたちです)の看護師業務体験に行ってきました。そこで感じたことを大切にしたいのでつらつらと書いていきたいと思います。介護看護福祉業界の話が苦手な方は読むことをおすすめしません。ポジティブな内容のつもりなんですが…。
地域で生きるために必要なもの
まだまだ何も知りませんので今日の印象で学んだことを。病院で働く中で地域で医療看護処置、介護が必要な方が暮らすためにどんな制度があるのか私はほとんど知りません。訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ、デイサービス、ショートステイ、療養型入所施設など…。いずれも大体は分業したサービス内容であり全て複合して利用できる事業形態があることを今回の体験で初めて知りました。私は集中治療室のようなところで働いておりましたので、突然の病に倒れた方や難病で四六時中人の手が必要な方など、多様なケアが必要な方に関わらせていただきました。超高齢化に伴い、老老介護や高齢者の独居の方が入退院を繰り返される姿を見てきました。地域で生きていたいと思っているかもしれない方々の持てる力を支えるには訪問看護や訪問介護、デイサービスだけじゃ足りないんじゃないのかなと生意気にも思っていました。その思いは年々募りどんな患者さんに関わるにも自分は何もできないやるせなさを感じ、辛くなっていました。
患者さんや家族が一人ひとり楽しく暮らすために必要なものは、分業されたサービスだけではなく、複合的で継続的なかかりつけになる拠点なのではと考えるようになりました。そして、うつで休むようになった自分は、たとえ体や心の調子が悪くなっても、家や職場以外で地域の人々と関われる場所があればいいのにと思うようになりました。人は誰しも突然思いもよらない出来事に直面することがあるのだなあと。自分1人では世間のみなさんが感じている辛さを解決することはできませんが、地域全体で考えられれば、その困難も楽しく乗り越えられそうだと思えるんじゃないかと。
看護小規模多機能型とは
そして今回、看護小規模多機能型の施設の体験に入らせてもらうことになりました。そこでは普段から訪問看護、訪問介護を利用されている方が、通いで日中来たり、泊まりをされたりしていました。訪問看護介護と看多機の施設の職員は連携しており利用者さんのお家での状況も積極的に情報共有されていました。在宅での看護とは、訪問看護がメインであり、一人で訪問して一人で看護して一人で考えないといけないと思っていました。でも、訪問看護も看多機も連携して働いておられるため、利用者さんの状態が共有しやすくなっていました。自分が想像もしなかった看護のかたちを知ることができてとても勇気が出ました。
終わりに
看護の可能性を拡げようと考えている人はたくさんいて、もう実行されている方もたくさんいる。それにより地域の人々が地域で生きることを選べるようになる。それらの事実は私の夢のかたちをより明確にするものになりました。百聞は一見にしかず。誰でもいつでもどこからでも気軽に助け合えるお互い様な暮らしはきっと夢では終わらない。きっと実現できるし、仲間はたくさんいるんだろうなと思いました。私もまたいつうつが悪化するかはわかりません。それでもこの場所なら大丈夫、そういろんな人が思える居場所を作りたい。いつでも駆け込めるところ、何も用事が無くてもゆるゆる過ごせるところ、誰かを助けたいときに助けられるところ、そういう場はきっと求められていると感じました。看護や介護を身近なものとして感じることは人によってはとても辛いことかもしれません。でも人は一人では生きていけない。看護を暮らしの中にある当たり前のものとして感じることで、もっと自分のこと大切にしていいんだって思えるようになる気がします。人に触れてケアをすること、人と協力して何かを成し遂げることは、間違いなく私にとっては温かいものなのです。そりゃあしんどいことはめっちゃありましたけど。人と関わることは難しいけど楽しいこと嬉しいことがたくさんあった。これからも面白くて楽しい看護のかたち、人との関わりのかたちを探していこうと思います。今日もお付き合いいただきありがとうございます。
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