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夏休みに小学校低学年の子どもの読解力を高める方法 6.声に出して読む

前回で、夏休みに小学校低学年の子どもの読解力を上げるために、本について家族で話し合うことについてふれてみましたが、どのようにごらんになったでしょうか?
 
今回は、声を出して読むことについてふれてみたいと思います。
実は、この声を出して読むこと、よく言われる音読は、読解力を上げる大きなパワーがあるんです。
以前の内容と重なる箇所もあります。
ただ、その箇所はやはり重要なポイントであり、はずせないので、どうかご了承ください。
そちらもふくめて、以下に紹介しますね。

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声に出して読むことは、子どもの読解力をぐんと伸ばす、とても効果的な方法です。
目で読むだけでなく、声に出して読むことで、物語がもっと生き生きと感じられるようになり、子どももその世界に夢中になっていきます。
たとえば、「はじめてのおつかい」という絵本を思い浮かべてみましょう。
このお話は、小さな女の子が初めてひとりでおつかいに挑戦するというものです。
そんなとき、
「この絵本を声に出して読んでみて」
と子どもにお願いしてみましょう。
少し緊張しながらも、一生懸命に言葉をつなげて読む子どもの姿が目に浮かびますね。
読んでいくうちに、物語の世界にどんどん引き込まれていく様子を見ると、こちらまでワクワクしてきます。
声を出して読むことを通じて、子どもは言葉のリズムや響き、そして登場人物の感情を声で表現することを少しずつ学んでいきます。
読み終えたあとに
「うまく読めたかな?」
と子どもが聞いてくるかもしれません。
そのときは、
「とても上手だったよ!」
「ここが特に良かったね」
と具体的に褒めてあげましょう。
そうすることで、子どもは自信を持ち、
「また次も声を出して読むことに挑戦しよう!」
と思うようになります。
さらに、声に出して読むことことで、物語の内容がより鮮明に頭の中に残ります。
たとえば、絵本の中で女の子がお店のドアを開ける音や、道を歩く足音が聞こえてくるような感覚を味わうことができるでしょう。
子どもが声に出して読むことで、物語がただの文章ではなく、まるでその場で起きているように感じられるのです。
また、同じ本を何回か、繰り返し声を出して読んでみることを、子どもにアドバイスしてみましょう。
きっと、自信を持った子どもなら、よろこんで何度も読んでいくことでしょう。
声に出して読むことそのものが読解力を伸ばすためにとても効果的ですが、この同じ本を繰り返し声に出して読むことは、読解力を伸ばす力がとりわけ強力な手段なんです
ぜひ、トライすることをおすすめします。

ここで大切なことは、子どもが声を出して読むとき、無理のないやり方で進めることです。
たとえば、毎日必ずやると決めずに、気が向いたときや楽しそうな本を見つけたときにやってみるのでも十分です。
「今日はちょっと疲れてるな」
と感じたら、無理せずお休みしても大丈夫。
子どもが
「今日はやりたくない」
と言ったときも、無理にさせるのではなく、
「じゃあ、明日一緒にやってみようね」
といった具合に、子どものリズムに合わせて取り組んでください。

また、子どもが自分のペースで進めることも大切です。
最初は短い絵本や好きな場面だけを読むだけでも構いません。
「全部読まなきゃ」
というプレッシャーを感じさせず、少しずつ楽しみながら声を出して読むことを続けていくことで、自然に自信がついてきます。
そして、徐々に
「今日はこのページも読んでみようかな」
と思えるようになれば、それで大成功です。

声を出して読むことのいいところは、特別な準備や道具がいらないことです。
毎日、ほんの少しの時間でできる楽しい活動です。
短い時間でも、家族の前で読むことで
「みんなが聞いてくれてる!」
と感じ、読書がもっと楽しいものになるはずです。
そして、何よりも、子どもが自分の声で物語を語り、自信を持って読む姿を見ると、私たち大人も心から嬉しくなりますよね。

ぜひ、声を出して読む時間を日常に取り入れてみてください。
ほんの数分、声に出して読むだけで、子どもの読書がもっと楽しく、深いものになります。
そして、その経験が、子どもにとって一生の宝物となり、やがて大きな自信へとつながることでしょう。

声を出して読んでもらったら、ぜひ、そのようすをご連絡ください。
何かこちらでお助けできることがあるかと思います。
 
お待ちしていますね。
 
次回以降も、ひきつづき子どもの読解力を上げる方法について、いろいろふれてみたいと思います。
 
どうぞお楽しみに。


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