#4 弟がダウン症であること

きょうだい児が考える事で、
友達にどのように家族の事を話すか
という問題があります

小さい頃はコミュニティが小さく、
家族ぐるみのお付き合いも多いので
きょうだいの事をみんなが知っています

小学校

小学校は人数の多い世代だったので
通学班は男女別でした
私が6年生の時に弟が1年生

複式学級に通って、通学も別々
でも、みんなわたしの弟だって知ってると思っていました

中学校

3つの小学校から生徒が集まります
それでも、半分は弟の事を知ってる人たち
わざわざ説明しなくても弟の事を知ってると思いました

高校生

わたしは私立の高校に行ったので、地元の子は少なく
新たな友達ができました
初めは「わざわざ言わなくてもいいや」
と思っていたのですが…

親しくなった友達に「きょうだいいるの?」と聞かれます
「弟が一人いるよ」
「そうなんだ」

「弟は何歳?弟と喧嘩する?弟と仲良い?」
「あの〜うちの弟、障がい者なんです」
「あっごめん!!」

なんか、このやり取りが苦手…

「弟が一人いるけど、障がい者なんだ!」

で終わる事が多いです。

たまに
「わたしの従兄弟にも障がい者いるよ」
とか
「小学校のころ障がい者の同級生がいたよ」
とか言われるので、ちょっと詳しく話して

「ダウン症って言って、染色体の異常らしいよ」

「その中のでも重い症状で、普通の生活はできるけど、話したりできないんだ」
と障がいについて話すこともあります。

ダウン症のほとんどの子は話ができて
コミュニケーションがとれます
中には大学に行ったり、
書道家やダンサーなんて子もいます

うちの弟のイメージを勝手に作られないようにします

ほとんどの高校の友達は弟と会うことはありませんが
親しくなれば家にも行くし、私の家にも来る
その時にわざわざ話すのが面倒だから
早めに話すことにしました

初めに普通の弟だと思われて
私が話を合わせてしまうと…
ちょっとずつ嘘をつくことになります
でも、普通の弟を持ったことがないので
つじつまが合わなくなってくるのです

そこで「実は…」と話し出すと
相手がすごく気まずい感じになってしまう
こちらも悪かったなぁと…

家に遊びに来るときに
「あっ!弟は障がい者なんだよ」と話すと
「知ってる、知ってる」と友達
話すのが癖になっていて、
何回も同じ話を友達にしているようです(^^ゞ

そもそも

友達にきょうだいの話を聞くときに
「何人きょうだい?」
そのきょうだいが不登校だったり、不良だったり
すごく年上だったり、まだ小さかったり
別にどうでもいいことなんです

「弟がいるんだ」「わたしも弟がいる」
とか
「何歳離れたお姉ちゃんがいてさ〜」
なんて、友達をより知りたいから聞くのだと思います

この子は障がい者の弟がいるんだって
わかってもらった方が、いろいろ話しやすかったです

きょうだいが障がい者であることを
話すか話さないかの問題は
それぞれの環境が違うし、考え方も違います

人の考え方、感じかたに正解、不正解はないので
わたしの考え方として、理解してください
よろしくお願いいたします

読んでくださりありがとうございます。自分の考え、経験しかありませんが、私の考えで、誰かの気持ちが軽くなるといいな。