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2020年12月の運用実績

◆12月サマリー◆

12月も保有銘柄たちが続伸して総資産を増やすことが出来ました。
資産の月次推移は下記の通りとなっております。

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11月ほどの伸び率ではないものの、相場の伸び率以上の成績にはなっています。ポジティブニュースのある銘柄が多かったため12月も引き続き資金が入ってきた格好です。
今年1月~2月にかけていくつか利確の動きをしていこうと思っています。各銘柄の詳細については後半で説明いたします。

12月の主な動きとしては、
 ✅ IPO参加
 ✅ ロゼッタの売買
 ✅ 50万円の増資
を行っています。

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【IPO参加について】
12月はIPOが多いということで初値売りでの参加を試みました。
とりあえずSBI証券がメインなのでSBIではすべてBB登録。
SBIの場合はBB時点では資金拘束が無いからいいんですよね。
外れてもポイントが貯まり、ココぞ!というときにこのポイント使えば当選しやすくなるため、とりあえず全部BBしました。

あとサブでマネックス証券を利用していますから、マネックスでも事前評価の良い銘柄のみBBしました。マネックスはBB時点で資金拘束があるので、この時マネックスへいくらか資金を移動させています。
結局マネックスでは当選しなかったため、資金はまたSBIへそのまま戻しています。

SBIのIPOでは、”ウェルスナビ”が補欠当選しましたが、事前評価は悪かったため辞退しています。
しかし、ウェルスナビは株式投資への関心の高まりが影響してか、12月末現在、公募価格の2倍の値段がついています。こればっかりは蓋を開けてみないとわかりませんよね。ウェルスナビ、ファンダは良くないですもん。

ちなみにIPOに関しては、下記2つのサイトを見て事前評価を確認しています。

カブスルさんはTwitterもやっていて、丁寧に回答もしてくださるのでフォローしています。


【12月の売買】
12月は1銘柄しか売買していないのでサマリーの中で報告します。

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ロゼッタ…AI銘柄。AI翻訳が強みの会社です。
日本語で喋って外国人と普通に会話できる未来がやってくるかもしれません。
アフターコロナにおいてはこの”翻訳こんにゃく”は必ず普及すると思い、
更に、今が過去最安値を記録していることから、
今が底だ!と思い購入をしました。
しかし、ずるずると落ちていき、12月末現在の株価は1,949円。
今の尚、底値を探る展開をしてしまっています。
通常の日常に戻ればまた投資したい銘柄ではありますが、現時点では時期尚早でした。機会損失になると思い資金を引き揚げました。

過去AMIでの経験から判断は早く、損失は少額で済みましたが、同じ失敗をしているところは反省が無いですね。今後、このような『今が安いから買いだ!』といった狼狽買いはいたしません。もし買わずに上がっていったら、その時買えばいいのです。みんな底で買っててっぺんで売りたいですが、誰も底を正確に予知することはできません。

ちなみに、危険と判断した理由は、冷静にファンダを評価したためです。株価は(業績+期待)で形成されますが、期待を醸成するベースとなるのはあくまで業績です。
ファンダを見てみると、金の生る木である主力のMT事業がコロナ影響で受注残を大幅に減らしていました。海外とのやり取りが大幅に少なくなったためでしょうね。日本人とのやり取りばかりで正直コロナ禍においては翻訳は必要ありません。
 《ロゼッタのチャート》

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【増資について】
毎年、年末にその年に通帳がどれだけ増えたかで増資額を決めているのですが、今年は50万円の増資をしています。来年からは業績が厳しそうなので今の資金を倍々で増やしていかなければなりません。

◆12月の相場観◆

まずは12月の日経平均、TOPIX、マザーズ指標を見てきましょう。

【11月終値 ➢ 12月終値】(値上がり率)
日経平均:26434円➢ 27444円 (+3.8%)
TOPIX:1755pt ➢ 1805pt (+2.8%)
マザーズ:1232.4pt ➢ 1196.49pt (-2.9%)

新興株は調子が悪かったですが、大型株が全体を引き上げているようですね。11月の値上がり率も上から順に、前月比+15.0%、+11.1%、+5.2%でしたからマザーズは比較的よろしくないですね。マザーズは個人投資家の資金は半分以上入ってまして、年末のマザーズ市場アマノリーは大きくマイナスとなっていますから例年通りでしょうかね。アマノリー通りであれば来年1月からはプラスに転じていくはずですが…。

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投資部門売買状況も見ていきましょう。

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12月は大きな資金の動きは無かったようですね。
年末にかけてはクリスマス休暇以降は海外勢などの資金が入らないということですが、12/29には市場全体は大きく続伸しました。さて、どこの資金が入ったのでしょうかね。

個人的な成績は…
12月は市場が2~3%のプラスの中、自分の株式成績は15.9%→24.5%と8.6%の上昇を見せました。パフォーマンスとしては上出来と言ったところでしょうか。

◆個別銘柄情報◆

左が11月末時点右が12月末時点の保有銘柄です。

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グリムス以外は増えてますね。
特に自律制御システム研究所が大幅続伸しています。
ファンダはまだ良くないのですが期待先行で上がっていっています。
特に、みずほ銀行の大量保有株主発表からの伸びがいいですね。

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保有銘柄の詳細は上記通りです。
ISB社(9702)の株式分割があり保有数が最も大きくなっています。
ファンダも良く来年は本決算。その前に上方修正の可能性も高く期待しています。

◆個別銘柄考察◆

【グリムス】3150 
➢ ファンダ重視銘柄 《1/31 3Q決算》

電力小売り自由化の波に乗り規模を拡大している。電力小売り業での株価はそろそろ天井と思われるが、次の花形事業『VPP事業』を育てている。再生エネルギー分野はこれから直近で伸びてくる市場であるため、2回目のブレイクの可能性も期待できる。
利益に関しては2Q時点で進捗75%程度のため、上方修正は確実か。
ファンダ的にも3000円くらいはゆうに行きそうなので、2000円台前半であれば押し目買いしてもよい。
花形が順調に育てば長期保有。コケれば直近高値で売り。

現在株価(12/30時点):2244円
ファンダ高値(EPS*PER):99円*28倍=2800円 期待高値:4000円
手放しタイミング:電力契約口数の鈍化、蓄電池売上の鈍化
★2バガー値:3200円★

【アイエスビー】9702 
➢ ファンダ重視銘柄   《2/14本決算》

保有の中では12/21のコロナ変異種騒動で最も下がった銘柄。期待先行での個人の寄り付きが多いものと思われる。過去PERも低く不人気のため市況の影響を受けやすいか。閾値の3000円前後をうろついているが、ここを抜ければ高値更新をしていく可能性が高い。価格帯別出来高を見ても3000円以降の抵抗の雲は無い。
決算月は12月なので本決算の発表は2/14頃。かなりの好業績が期待できる。上方修正は確実か。決算前後で個人が群がるところを狙い撃つか…。今回大幅増配しているのも好感。
4000円(分割後は2000円)は確実だが、そこで利確するか?それとも新しいステージに入るのを見ていくか?時価総額も200億円未満と小さいため、今後のDX化で大きく化ける可能性を秘めている。
成長に陰りが見えるまでは保有。適時開示への反応は俊敏に!

現在(12/30時点):3066円(分割後1533円)
ファンダ高値:170*25=4000円 期待高値:170*40=6800円
手放しタイミング:2/14の決算報告を熟読。伸びている分野は未来的か?
★2バガー値:5200円★

【ブレインパッド】 3655 
➢ 期待先行銘柄 《2/10 2Q決算》

伊藤忠との業務資本提携が好感で、ホルダーの握力が一段と強くなった印象。伊藤忠全社のDX化推進で同社のノウハウが使われるため、未来の受注がある程度保証されたような恰好か。
当然だがPERは非常に高いので、期待が崩れた場合の株価下落のリスクは大きいが、過去の株価推移と今後のメガトレンドを考えるとそうそう下落はしないだろう。社員が優秀で人材確保に余念がないところも好感。
100株しかないため増やしていきたい銘柄。長期保有銘柄。

現在株価(12/30時点):4595円
ファンダ高値:130*60=7500円 期待高値:10000円
手放しタイミング:2年は保有。成長続けば1万円台にはなる。
この間、社員増強➢売上増加のストーリーが崩れれば売り。
★2バガー値:8000円★

【建設技術研究所】
➢ ファンダ安定重視銘柄 《2/14 本決算》

今年も国土強靭化のおかげで官公庁からの仕事は多そうで業績は安定していそう。このような建築コンサル業界は信頼の積み重ねであるため業績は底堅いものがあるのだが、人気投票で言えば人気がない。PERは低いということ。業績が底堅く読める分、”変化”が無いので株価は上がりづらいのだろう。
これを利用して、今回のようなコロナ禍においては一瞬かなりの割安値になっても、元の水準に戻る可能性が高いため、バリュー投資のようなスタイルで行けば高角度で利益を享受できる。コロナ最低値1241円➢現在2381円。
現在の妥当PERは13倍程度でEPSは205円のため、妥当株価としては2600円がいいところか。瞬間最高3000円で売れればよいかな。
今期の大幅増配には好感が持てる。

現在株価(12/30時点):2381円
ファンダ高値:220*14=3080円 期待高値:3080円
手放しタイミング:値動きが固い。受注も官公庁なのでサプライズ受注によるEPSジャンプは無い。バガー株にはならない。本決算後に売りか。
★2バガー値:3800円★

【DIT】3916 
➢ ファンダ重視銘柄 《2/5 2Q決算》

誰かが少しづつ買い増しをしているような値動き。
コロナ変異種騒動で90%以上の銘柄が下がる中、保有銘柄では唯一のプラス。何かがおかしい…。機関が入ってきているのか?今後もよく観察が必要。
好業績のDX銘柄でありJPX日経中小型株指数に選ばれている。
業績修正は毎回上振れなので、会社の予測はいつも弱気。

現在株価(12/30時点):1601円
ファンダ高値:65*40=2600円 期待高値:3300円
手放しタイミング:バガー達成時。その時成長鈍化が無ければ期待高値まで待つ。
★2バガー値:2600円★
(押し目ライン:1400円で200株程度)

【自律制御システム研究所】 6232 
➢ 期待先行 《2/14 3Q決算》

11月末に国内ドローンはすべて国産化というニュースで株価は上昇。その後もみずほ銀行が大量保有株主だったことなどから買いが入っている。
しかし、実利を伴うのはまだまだこれからで、低EPSに期待先行の高PERで株価が形成されている。思惑が大きいため強いホールドは危険。
◇Point!◇
 ・収益性の目途。1000台国産化で同社の利益にはどう反映されるのか?
 ・国内他社に国産ドローンのポジションを取られないか?
が崩れない限りは保有。波に乗れば5バガーの可能性あり。

現在株価(12/30時点):3320円
ファンダ高値:4000円 期待高値:5000円
手放しタイミング:50MA下回り。危険カタリスト発生。無ければ10000円までは保有。
★2バガー値:4400円★
(3600で雲あり。ここを消化すれば5000円が次となるが…)

◆その他の銘柄考察◆

売買まではしていないものの、12月に監視していた銘柄をいくつかご紹介いたします。

【マネックスグループ】 8698 
➢ 短期テーマ株 《1月下旬 3Q決算》

PayPalの仮想通貨取り引きOKのアナウンスからビットコインは急上昇。その後機関投資家の資金も入りビットコインは更なる上昇をしている。資金が仮想通貨に入るほど市場は金余りの状態なのだろう。
これを受けて、個人の取引でも仮想通貨をやる人が増えてマネックスグループはさぞウハウハなのでは?との思惑から買いが入っている。事実このコロナ禍の影響で証券口座を新規開設する人も増え、上半期を終えたマネックスグループの利益進捗はすでに前年度並みという好業績。
1月末の3Q決算はこれら仮想通貨バブルでの利益も乗ってくるので業績は大幅上昇する可能性がある。2018.3も好業績であったが、この時、決算直後に株価が跳ね上がり高値700円を超えてきている。今後も日本には”投資”という考え方が普及してくだろうから波に乗ればマネックスグループの将来性も良いはず…。

330円くらいの時、320円で指値を入れていたが買えず。株価は上昇を続け現在386円。2018年と重ねると600円行く可能性もあるが果たして…。
押し目待ちで350付近まで降りてきたら買いたい。

【日産自動車】 7201 
➢ テーマ株 《2月中旬 3Q決算》

業績良くなく評判も良くないので、小型株投資の私からすれば全く興味のない銘柄。しかし、目を付けたのはこの記事。

11/10頃に不可解なチャートを形成し株価は上昇。この12月の発表の後も思惑買いが入り株価は再度上昇。390円ほどだった株価が現在560円まで上昇している。時価総額は2兆円を超えているものの、ほんの数年前までは4兆円企業であったことを考えると、テスラ買収の話が日産に来ればテスラの後光を借りて元の4兆円規模まで回復するのではないか?

全くの想像話であり投機的ではあるが、面白い話ではある。今の日産は信用の底にあり、強いリーダーシップを持つ経営者も居ないため再建には良い話だと思われる。日産は名ばかりで外国人に再建されられる運命にあるのか?
別の会社に話がいった場合、暴落しそうなので怖くて買えません。

◆景気動向◆

最後に、今後の景気を占う各指標について一言コメントしていきます。

【景気ウォッチャー】
直近はコロナ再拡大の影響で街角景気は悪化。

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【購買担当者景気指数(PMI)】
➢80%程度まで戻り直近は横ばい。

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【有効求人倍率】
➢底は着いたようだが、相変わらずの低水位が続く。

【住宅戸数】
➢2020年は大幅減。2020.11は若干の回復傾向にある。12月も戻れば回復軌道に乗るものと思われる。

【鉱工業】
➢80%くらいの戻り。足元は横ばいの状況。

【鉄鋼・非鉄金属】
➢鉄鋼はまだまだ。非鉄金属は80%くらいの回復。正常に戻りつつある。

【輸送機械工業】
➢自動車は戻った。自動車を除くとまだ酷い状況。

【工作機械受注】
➢5月を底に回復益校にあるが、まだまだ受注を取り戻せていない。

【産業用ロボット】
➢2019年は超えてきそうな流れ。これからロボット社会で自動車以外にもどんどん普及すると思われる。期待産業。

【電子部品】
➢2019年はすでに超えている。景気回復が早い。5Gやlotなどの普及で伸びていく産業。今後も期待。


以上、12月の投資報告でした。


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