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僕たちが目指す めでたし〃な世界

しあわせに暮らしましたとさ

めでたし めでたし


子どものころに聞いた昔ばなしのエンディングです。

物語のクライマックスでは、自分より大きな鬼を仲間と協力して退治したり、弱いものを助けて恩返しをされたりと、波乱万丈のエピソードが描かれますが、最後はきまって「おじいさんとおばあさんはしあわせに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」でした。

現実世界はどうでしょう。


現役を退いた人生の時代を今は”老後”と呼び、「高齢化」「介護」が”問題”として社会では捉えられています。

医療の発達、生活習慣の変化により、人は昔に比べて長生きできるようになりました。長寿は人類の願いです。それなのに長寿が問題になってしまうのは寂しいかぎりです。


「高齢になっても生涯現役を貫き成長し続けたい」という人がいます。

とても前向きで素敵な生き方です。

一方で「そんなにガツガツせずに穏やかに人生を過ごしたい」という人もいます。

僕は全員が生涯現役であるべきだとは思いません。こういう生き方も素敵だと思います。

どちらも自分の生きたいように生ききるという意味で「しあわせに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」です。


みんながこんな風に生ききれたらいいのですが、人の世話になるようになって希望を失い、しあわせに生ききることを諦める人がたくさんいます。


人はみな子どものころには、親や周りの人にさんざん世話になって大きくなります。人生の最終段階が近づくと同じように人の世話になることが増えます。自然の摂理です。


僕の知る限りで、オムツを取り替えてもらいながら「申し訳ない」と思っている赤ちゃんは一人もいません。むしろオムツが濡れて気持ち悪い時には大声で泣き周りの大人に知らせます。

高齢者にはかつて自分でできたという経験があるので、以前のようにできなくなった自分に対し落ち込む気持ちを持つのは想像がつきます。しかし加齢による変化は仕方ありません。むしろ当然のことです。

仕方のないこと、当然のことにも関わらず、現代では加齢や障害や病気によりできないことが増えたり、”普通の人”と違うことを理由に「生きる意味」や「しあわせに生きる希望」までも失ってしまう人がたくさんいます。


年をとると若い頃のようにはできない。

障がいによって他の人と同じようにはできない。

そんな当たり前を受け入れて、誰もが「しあわせに生ききる」ことを追求できる社会。

僕たち めでたし〃(めでたしめでたし)が目指す理想の世界です。


2021.9.18 本格始動

立崎 直樹 【めでたし〃】

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