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仕事に追われる人と仕事を追いかける人

介護現場のリーダーは、あれもこれもやることがあり、いくら時間があっても足りません。という嘆きは全国の介護事業所から聞こえてきます。
時間が足りないと嘆くリーダーは、いつも時間と仕事に追われています。

リーダーが仕事に追われるのは仕方ないことなのでしょうか?
たしかに仕事の量や範囲はそれまでとは比べものにならないほど大きくなります。
しかし、仕事に追われるのではなく、仕事を追っているリーダーもいます。それだけでなく、仕事を追っているリーダーの方が、楽しく生き生きしているし、成果も上げています。

たとえば、ホリエモン(堀江貴文さん)やキングコング西野亮廣さんは、ファンの人でも把握しきれないほど色んな仕事をしています。
でも彼らからは、仕事に追われててんてこ舞いしている悲壮感がまったく出ていません。それどころか「今度はロケットを飛ばす」「いまは映画の脚本を書いてる」と、自ら新たに仕事を生み出して、その仕事を追いかけています。

誤解しないでください。あなたにホリエモンや西野さんのようになれと言いたいわけではありません。
あなたや僕程度の仕事量なら、仕事を追う側に回り込むのは楽勝じゃない?という話です。

基本的なマインドや仕事に対するモチベーションなども影響しますが、誰にでも再現しやすいように、今日の記事では技術的側面でお話をします。

ホリエモンが超多忙なのは、容易に想像つきます。
超多忙だから、スタッフが連絡しても、返事はなかなか返って来ないのは仕方ないと思うでしょう。
しかし、ホリエモンからはいつも秒速でLINEの返信が来るそうです。
そのメッセージは「りょ!」「おけ!」など超短い。
それでも、受け取った側からすると、ホリエモンの確認がとれたことが伝わります。

仕事に追われる人は、「りょ!」「おけ!」で済む返信に、10分ぐらいかけます。
「○○さん、お仕事お疲れ様です。〜の件、ご報告ありがとうございます。〜の点、よくまとまっておりとても良かったと思います。この内容で進めてください。また、〜は...」

10分かかると分かっているから、次の予定までに5分しかない時には、メール返信を“あとまわし”にします。
そんな風にして仕事がどんどん溜まり、締切に追われ、仕事に追われる状態ができあがります。

仕事に追われる人間から、仕事を追う人間へ転換する第一歩は、「クイック レスポンス」です。
クイックレスポンスは、仕事のできる人に共通している習慣でもあります。成果を上げ仕事を楽しんでいる人たちのグループでは、みんな多忙なはずなのにレスポンスが矢のように飛び交います。

逆に言うと、仕事のできる人は、レスポンスの遅い人とは仕事をしたがりません。自分の仕事が遅れ、成果を出せないことがわかっているからです。ましてや反応のない人は相手にしません。

自分にしかできないすごい才能の持ち主でない限り、反応が遅い、反応しないは、仕事に追われ成果を出せないグループから抜け出せないことを意味します。

まずはクイックレスポンスの習慣を身につけ、追ってくる仕事を追い越し、仕事を追いかける側にまわると、楽しくなりますよ。

めでたしめでたし

立崎直樹

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