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それは…

 昔々、アメリカはフロリダのディズニーワールドに行ったことがある。英語が好きな割には勉強が好きではない。ほとんど話せず聞き取れず読めずであった△

ワールド内にあった、スーパーのようなお店だったと思う。その店内で、何かを買いたくてそれを探していた。何を買いたかったのかは覚えていない。自力では見つけ出せず、店員さんに英語の練習も兼ねて訊いてみようかと少しウロウロしていた△

そこへ、アメリカ人と思われる家族連れがやってきた。その中に11、2歳くらいの女の子がいた。子供の英語なら分かるかもしれないと、私は彼女に、拙い英語で話しかけた△

するとそのお母さんが急いで私の前にやってきて、私がその女の子に投げかけた質問をすぐさま引き取った。「何かしら?(英語)」ニッコリと穏やかな笑顔も添えてくれた。私はもう一度たどたどしい英語で「これこれを探しています」と伝えると、分かってくれたようで、それを売っている場所を教えてくれた△

お礼を言ってその場をすぐに離れた。女の子にもお礼の笑顔を送った。女の子はニコッとしていた。一見すると、アジア人の旅行者の尋ねたことに、答えてくれた、である△

しかし私は、お母さんの慌てぶりが分かってしまった。私は女であったが、アメリカ人のお母さんから見たら、外国人だ。旅行者のフリをして、小さい女の子を誘拐する。…人もいるのだろうか。どんだけ子供の誘拐が多いのか? こちらの方がビビってしまった。

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これより上は、天声人語のルール(603字/6段落)に沿って書いてみる、に勝手にただ今挑戦しています。お読み下さり、ありがとうございました^^!

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