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ヘクソカズラと名付けられ

漢字で書くと屁糞葛。すごいネーミングじゃないですか。でもそんなのには負けない。夏の間、道端のヤブっているところやフェンスなどに、元気よく絡まったりしているのをよーく見かけます。

花が小さくて、葡萄(やワイン)を連想させるような色合いといいラッパっぽい形といい、カワイイ感じと、思って眺めていました。そんなある日、Eテレで放送した『植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之』で、このヘクソカズラが取り上げられているのを見て、思わず身を乗り出しました。

番組を観た方はお分かりかと思いますが、人を食ったような(?)解説&聞く人・林田理沙アナウンサーとのやり取りが面白いので、肝心の植物の話が飛んで行っちゃいそうですが、これを見て、アレがコレだったのだ、と非常に驚きました。

この番組を観てこのヘクソカズラのしたたかさ知った後で、当のヘクソカズラに出会ってその姿を眺めるとき、植物って…と言葉を失いかけます。

しかし気を取り直してしげしげと観察していると、その一つ一つの小さなディテールすべてに意味がナイが無くってアル、と今は分かっているのでそのしたたかさが頑張りになり、その頑張る姿が健気になり、と見てしまいます。

ニンゲンが勝手に名付けた、ヘクソカズラ。植物自身は露とも知らず、だとは思いますが、そうと知っても「それが何か?」と、堂々と言い返してくることが容易に想像できます。我々植物が生き抜くためです。ニンゲンこれ関係ありませんね。これぞ、植物に学ぶ生存戦略、かな…。


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