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美味しいものは救う。週末日記 4月18日〜24日

4月18日
  原始ハンバーグなるものを作る。いや、作ろうとした。パレオダイエットのレシピ。パレオダイエットは、原始的な時代の食事で痩せていこうというもの。基本的に加工したものは食べないので、小麦粉は使えない。代わりに山芋で繋ぐ。

 山芋ハンバーグ、きっと美味しいのだろうが、分量を間違えて、どろりハンバーグになってしまう。逃げ恥のみくりもやったワザを使う。無理矢理にカレーにするのだ

 カレーは偉大。スパイスの塊。何でも覆い隠してくれる存在がありがたい。しかし山芋のもったり感は健在。山芋恐るべし。

 草上仁 ハパンサペナを読む。辞書の言葉以外使用できない世界で、意味のない適当な言葉を放って抵抗する。言語SF。


4月19日
 とろろに切り落としマグロを混ぜたばくだん丼を食べる。御釜で炊いた白米をおかわりする。それにしても、とろろをすりおろそうとした人はエライ。あんな触ってるとヒリヒリするものをよく食べようと思ったものだ。きっと毒があるんじゃないかって思って生では食べない。食べるとヒリヒリしないのはなぜなんだろう。いやもしかしたらヒリヒリしてるのに気づいてないだけなのかもしれない。気づかなくてやばいものを美味しいと言って食べてる感じ、ディストピアだな。

 牧野修 馬鹿な奴から死んでいくを読む。読み返すと一人称だったんだな。テンポ良く読める。ミスリードというか、現実からフィクションにジャンプするための序盤の助走が淡々としてるけど、カッコいい。一人称だからできる書き方。きなこ色の犬が可愛いのよ。続きがあるらしい。異形コレクション52巻。買おう。


4月20日  
作ったことないもの作ってみようと色々挑戦中。アップルパイを作る。直径18cmのパイ型に、冷凍パイシートを敷いていく。伸ばし棒がないので、箸で伸ばす。案外すぐ伸びるものだ。りんごのコンポートは菱形に細かく切る。透明になるまでだいぶじっくり煮込む。それから浮き上がってくるのは、お店の丸ごとりんごって何時間煮込んでるのかという疑問。そして何グラム砂糖とバターを投入しているんだ。この何グラム入れたらだいたいこんな味、ってのがわかると万物の味の濃いもの甘いものが怖くなる

 ひよって夕飯の自家製ミートソースの味を薄味というか、全て相殺した味、つまりは無になってしまう。気にせずどんどん味を出そう。塩と胡椒の戦いの歴史に感謝。

 食べることへの関心が高くなってる要因である、『食べることの進化史』を読んだ。料理を式で表して、式から新しい料理を考え出すの面白い。スペースチャーハンとか食事の感覚全てを記録する(録食)とか、いろんなアイディアが詰まってて一編ぐらい作れるような気がする。

 フレドリック・ブラウン 新入り 神々の信仰心の話。新入りとは誰のことなのか忘れずに読むと発見がある。



4月21日

 アップルパイで余ったパイ生地とミートソースでミートソースパイを作る。電子レンジで温めるとしっとりしてパイ生地を楽しめない。冷えたアップルパイはしっとりとしてて美味しかった。出来立てよりも数日後の方が美味しい説。出来立ても美味しいけど。

 世界小説化計画に参加した。即興性と機械化を学んだ。連句の感じがあって、即興で言葉を繋げていくのが面白かった。言葉遊びだ。どんな感じなのかわからなかったけれど、定型を外していくためには、当てはめはいらない。また参加したいな。


 柴田勝家 クランツマンの秘仏を読む。当事者の視点じゃなくて、部外者の視点から書くことでドラマが生まれる作品。良き。



4月22日

 朝ドラのちむどんどんを、見てる。毎回号泣してしまう。美味しいものは世界を救うぞ。毎回、私、コックさんになるが、おっかさんになるに聞こえてしまう。

 ちむどんどんだね、という感想を知って『海をあげる』を読む。たしかに、辛いときに沖縄ならではの料理を食べていく感じは、ちむどんどん的ではある。娘さんとの食事のシーンも素敵だ。でもそれだけじゃない沖縄での生活が語られていて読んでて苦しくなる。ウクライナの件で、戦争やロシアの世論について信じられないけど、それって沖縄と本土の関係にも言えて恥ずかしくなる。ハンガーストライキ、市長たちの投票権の剥奪、知らないことばかりだ。

 伴名練 全てのアイドルが老いない世界を読んだ。吸血鬼SF。アイドルに別の意味を込めてるのかっこいい。吸血鬼ものが得意とみた。


4月23日

 ゲンロンSF創作講座の開講日。今年は外野なので、配信もなくTwitterの更新を見てたのだけど、SF創作講座裏配信がやっていてそこで創作界隈の人と話すのが楽しかった。皆さんいろんなものに応募してるんだな。カクヨムの使い方にも詳しくなったので、少しずつあげていけたらいいな。夏の自主企画に参加する。noteの初夏のSFコンテストも参加したいんだよなあ。でもまだネコ乱の短編も書けてない。

 藤野可織 いつかたったひとつの最高のかばんで を読む。女性ならではの奇想なのかなと。純文学系だけれども、こうやってエンタメでもガシガシかいている作家に憧れる。かばんはめっちゃ探すのよ。

でも靴もそうじゃん?? と思うのだが。良い靴を探すのは大変なのよ。


4月24日

 山芋カレーをきっかけにハンバーグ研究をスタート。とある洋食屋のハンバーグステーキが柔らかすぎて泣けてくる。だから人はわざわざ肉を挽肉にしてハンバーグを作り食べるのか。つなぎが入ってるんですか?ってくらいに柔らかくて、あの山芋ハンバーグが固まらなかったのがフラッシュバックする。しばらくしてからハンバーグには蒸らす工程があると知る。そもそも好きじゃないものをアレンジレシピで作ってほしいと言われて作るんじゃなかった。しかし、蒸らすだけであんなに柔らかくなるんだろうか? オニオンスープもおいしかった。

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 三方行成 どんでんを返却する。どんでんっていうのは、かわいいんです。ポストも実は歩きます。そんなアホなことあるかってなるんだけど、文体ですらおかしいので良き。どんでん返ししたい。


雑感

 色々と挑戦できたけども、肝心の小説はあんまり書けなかったので、頑張りましょう。書くのは辛いが完成せねばわからんのよ。


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