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初海外で台湾の病院にお世話になる話


何十年と生きているけど、あんまり海外に行きたいと思ったことがなかった。

故に学生時代はやたらと日本文化に心酔しズブズブ。

でも、最近はちょっと……。と思うこともしばしば。外に飛び出して違う空気に触れたくなった。憧れロンドンにいざゆかんと思ったものの、旅慣れてないと不安なので、まずはお近く台湾からとなった。


トイレ地獄に陥った話は書いた。
この度の締めくくりは、かなりショックなことだった。今はもう台湾はいいかな……と思うくらい。


今回は、ゲロゲリになって、ひたすら台湾の病院で、点滴注射されてその日の飛行機で帰ってきた話です。





それは、きっと淡水で食べたもの

海外トイレ事情について学びを得た3日目。
トイレムービングもしっかり板について、目的地についたら駅でトイレ、ご飯屋でトイレ、喫茶店でトイレ、移動する前に駅でトイレ。と必ずトイレターンを組み込んだ。


3日目は、超有名な朝食フードコートに1時間並び、その後雑貨屋で有名な街に繰り出して、夕方淡水に足を伸ばした。


あいにくの曇り空。綺麗な夕日を見ることは出来なかったものの、ずっと台北をウロウロしていたにしては、磯の香りと波の音で観光地に来たな!という雰囲気が漂っていた。


道行く先は、人人人!
ちょっと、人酔いするぐらい。そして、暑かった。
ピーナッツを削ってクレープでジェラードを巻くやつ、なんて名前だが忘れたけど、美味しい。
ガイドブックに取っている店に寄っていたけれど、こうやってふらっと見かけたものを買うのもいい。

そうやって、現地のフードコートにも足を伸ばして、良さげなドリンク屋でグアバジュースを買ったのだった。

おじさんは暇そうにしてたけど、どうやら有名な店?らしく、やたらと〇〇ランキング何位!とステッカーで貼ってある。並んでいるとチラホラ人もやってきた。

グアバジュース in淡水


上手い上手いと飲み干して、ぷらぷら海辺を歩いて、屋台を物色した。イカとエノキを食べた。

エノキ
イカ


この時は元気だったなぁ〜。

帰りは、お気に入りのマッサージ屋に行き、ホテルで台湾ビール。

さあ、明日はフルーツを食べ、テンタイフォンで旅を締めくくろう。そろそろ寝ましよう。という時だった。

なんか気持ち悪い。

あとは髪を乾かすだけという所で、なんか体がだるかった。

胃もたれか、ガスが溜まっているか?
今日も通ったマッサージ師に、「内蔵疲れてる、子宮疲れてない」と言われたばっかりである。

胃薬を飲んで横になると、なんだ胃がムカムカしてくる。ぐっと食いしばって力を込める。

あ、この感じ、似てる。


1年前のもつ鍋事件

パートナーが好きなもつ鍋を食べに出かけ、一緒に食べたにもかかわらず、自分だけが食あたりになったのだ。

食あたりが初めてで、夜中なんとか旦那を起こして救急車を読んでもらおうとすると、

「眠いから117に電話して判断してみたら」
と言ってパートナーは寝てしまう。

そんな馬鹿なと思いつつ、117に電話するもその求められる手続きの多さに力尽きて、リビングで昏倒。目覚めた時にはなぜかブランケットがかけて合った。

救急車呼んでくれよ…。
けれど、パートナーは生粋のデジタル民だ。

インターネット、デジタル機器を介した手続きはお手の物。海外旅行の諸手続きをあっという間に終わらせてくれた。システム化された場面では順応できる。

けれど、人に声をかけることが出来ない。交渉するのも苦手である。屋台やレストランに突撃して交渉するのは自分の役割で、カタコトのやり取りで伝わらなかった場合、一部始終を見ていたパートナーが落ち着いて対応するというのが定番だった。


2時間おきの消耗戦


食いしばり続けて夜11時ごろ。
案の定、堪えていることが出来ずに🤮
2時間間隔でしっかり吐き気が来るからしっかりしている。

寝てていいよ

そう告げてトイレの電気以外は消した中で、ベッドに横になっては、トイレにかけこんでいると、なんとパートナーが起きてきた。

2時間おきに🤮しているのに、なんの毎回起きているのである。

成長している…!?
後から聞くともつ鍋事件のことを気にかけていたらしい。パートナーは眠らないとどうにもならないタイプなので、気持ちそこそこにとりあえず眠ってもらった。

さすがに中身のものが無くなったのか。午前7時になって、胃がムカムカするものの、うずきはなくなってきた。


病院を予約してくれ!

朝になったらなったで、パートナーにそう頼み込む。

人は動揺すると何をしたらいいか分からなくなる。それは、もう経験済みだ。
〜した方がいいかな? でなく、〜してくれ!
自分がやばいかどうかは自分しかわからない。


日本人御用達ホテルとあってか、緊急事態のやり取りはスムーズに進んでいたと思う。実際はパートナーが頑張ってくれたので詳細は不明。

でも、病院の予約を取るために旅行会社や保険会社に連絡するよう教えてくれたり、電話が直通で部屋に行かないようにフロント経由にしてくれたりと、のたうちまわりながら見ていても、とっても親切な対応だった。

旅行会社ともすんなり連絡が繋がり、9時ごろまでには病院の予約ができる手はずに。


胃が落ち着けば、今度は腸が痛くなった。キリキリと痛む。トイレに駆け込むと今度は下から☠️が排出された。


ああ〜今度はこっちか〜と思って、ベッドでゴロゴロしていると☠️

まさかのノーモーション。
つらい、つらすぎる。どうしてこんな目に合わなければならないのか?

大事に至らなかったのは、運がまだあったのか。遅れていた生理周期で備えていたナプキンが☠️を受け止めていた。

🦑が食べたその姿そのままに排出されていて、原因はお前なのか? と問いかけたくなる。


気力と体力を無くしたころ。約束通りに、病院の予約が取れ、タクシーも呼んでくれてフラフラと乗った。


現地の病院で


病院に着く。地元の密着の内科医だが、日本語可とあって、看護師さんも日本語で対応してくれる。ほっとしたのもつかの間、

「保険の書類、紙でないの?」

保険の書類をPDFしか持ってなかったパートナーが途端に慌てる。看護師さんは慣れっこなのか、Gmailのアドレスを伝えて送るよう指示してくれた。


そんな、アナログやり取り苦手マンのパートナーの傍にグッたりしつつやり取りを見ていると、看護師さんが書類を書くようにと紙を渡してくる。


この書類は、自分で書いてねとパートナー。
ええ、自分で書くの? いや確かに自分のだから書くけど、立っているのも精一杯なのよ、こっちはさ…。

色々苦手なことしてくれているのは分かっていたので、朦朧としながらも記入箇所を埋めていった。


病院の待合室で長い間待っていだと思う。
平日の月曜日、開院間近とはいえ地元の人から、観光客、ビジネスマンが待っていたのだ。
聞こえてくるのは中国語とたまに英語、そしてほんの日本語。わかる言葉が聞こえると緊張感がほどけてくる。


待合室で、パートナーのヒザにぐったりしながらやっと呼ばれた。
なんでかカタコトの日本語を話して説明しながらも症状を訴えると、
日本語ペラペラの先生が大丈夫!大丈夫!ビタミン剤打てばOKね!と言ってくる。

そう言われるとなんだか大したことなかったやと思いつつ、おしり出してと看護婦さんに言われて注射させられる。なされるがままである。


ビタミン剤が落ちてくる間、なんだかだんだん身体が寒くなってくる。腹もなんだか痛い。下痢止めの薬を飲もうとすると、飲んでいいの??とパートナー。

飲まなきゃ辛いんですわ…と無理やり飲み込む。腹が落ち着くと、どんどん体は寒くなってくる。

う〜んと言っている間に、パートナーは荷物を取りにいったんホテルに戻り、旅行会社の通訳兼現場担当の人がきてくれた。ありがとう、J〇B!

お医者さんが日本語ペラペラとはいえ、病院内は基本中国語。その中で病院と意思疎通してくれるのはありがたかった。(次の抗生物質を打つ頃には、待ち時間が長すぎてしびれを切らして帰ってしまったけど。)


あ〜これはダメね、胃がムカムカ? 抗生物質打ちましょ、打ちましょ。


フラフラになりながらなんとか症状を訴えると、とにかくたくさん注射してくれた。保険適用のせいなのか、なにを処方したのかざっくばらんでよく分からない。4本くらい刺される。


さすがに口径薬を渡されて、飲んでから苦いよ!ꉂꉂ😁と言ったお医者さん、イタズラ少年のようでなんだか憎めなかった。

たくさん乳酸菌飲むといいよ!と掴めるだけ掴んで乳酸菌もくれた。(帰国してもまだ飲んでいない)


乳酸菌



りんごジュースとポカリ飲んで! いつでもいていいからね!☺️ 皆優しくしてあげて!

お医者さんはそう言い残して病院から消えた。台湾は外食文化と聞いていたが、きっかり12時を回ったら病院には我々しかいなかった。


点滴を打ち終えたあと、発熱していたのだろう。どうしようもなく水分が欲しくて、りんごジュースとポカリを買ってきてもらう。


りんごジュースが飲むと、胃が叫び声を上げて、この日最後の🤮となった。


口径薬か、りんごジュースの繊維のせいなのか分からない。諦めて今日一日は絶対液体しか飲まないと決める。


家系的に健康オバケの一族で、幼少期から寝てりゃあ治る、薬なんて飲むな、休むな働けの家訓である。生来の食いしん坊もあって、りんごジュースくらいなら…という気持ちだった。甘かった。

チラホラ人が戻ってきた病院を後にして、UVERでタクシーが呼べたパートナーに涙ぐんだ。
(デジタル民であるパートナーはタクシーが苦手だ。でも帰国して聞いたら、海外はUVERなら怖くないらしい。日本はダメだそうだ。)


その日の飛行機✈️で帰国!


ビタミン剤か、抗生物質か、はたまた何を打たれたか不明な注射が聞いたのか分からないが、気力と体力は削がれていたものの、なんとか飛行機で帰ってくることが出来たのであった。


機内では、ピカチュウのエチケット袋を見える位置に置いておくくらい、いつどうなるか不安だった。それなのに、食い意地は健在で、機内食を口を湿らすくらいの量で食べた。りんごジュースを半分飲めたのは、嬉しかった。


その翌日に出勤して活動することができたのも、お医者さんからもらった強力な☠️下痢止めのおかげだ。


薬を抜いて固形物を食べた日には…。☠️との戦いが続いた。


日常のリズムに組み込まれると、忘れたように生理周期がやってくる。また血液足りなくなるじゃん…と貧血気味になりながらも、なんとか生きている。


基本的にはパートナーと同じものを食べていて、何に当たったのかよく分からない。後日台湾通の人に報告すると、「それは氷だね」と言われた。「氷の入ったドリンクは、氷が溶ける前に飲め!」


本厄の今年、やっぱり濃密な年になりそうだなと腹を決めた4月だった。


今回学んだことまとめ

海外旅行は、J◯Bにしよう。もしものときも現地の人が対応してくれるはず。

海外保険には加入する。紙で出力すべし。

現地の食事は、ガイドブックに載っているところが安全だ。

氷には気をつけたほうがいいかもしれない。







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