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H a p p a n o U p d a t e s - No.227

葉っぱの坑夫という翻訳&アートプロジェクトの更新ニュースをnote上で公開しています。現在は月に1回、月末の更新です。ちなみに「葉っぱの坑夫」という名前は、英語のleafminerから来ています。
Photo by Jon Sullivan(CC BY-NC 2.0), leafminer

幻覚、それともリアル?!
メヒス・ヘインサー[エストニア] 短編小説集
メヒス・ヘインサー著 だいこくかずえ訳 
写真:Richard Walker他

メヒス・ヘインサー300X300

3. 氷山に死す| Death among the Icebergs
ある意味、見事な恋物語と言っていいかもしれません。どこからやって来たのかわからない激しい情熱で頂上まで登りつめ、突然ジェットコースターの勢いで地獄まで墜落した二人。気まぐれで自分本位なチリの留学生コンチータと、エストニアの島生まれの鈍くさい独身中年男アーレの可笑しくも哀しい、でも真実の(かもしれない)ひと夏の恋がユーモラスに語られています。
(著者メヒス・ヘインサー:Photo by ELIC / Jüri J. Dubov)

森で、子ジカたちと (2)
ウィリアム・J・ロング著『School of the Woods』より 
Will-travel 他:写真 だいこくかずえ:訳

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夜の森に鳴き声がひびく II
前回からのつづき。双子の子ジカの一方は親のいいつけに従う者、もう一方は自分で行動する者。言うこと聞かない方の子ジカと、著者のロングは再び対面することになります。優しい目と可愛らしい顔、小さな足を踏み鳴らして相手を脅そうとする動作に、著者はすっかり魅了されてしまいます。しかしそれはしてはいけないこと、人間を信用してはいけない、、、
Photo by Mark Moschell(CC BY-NC 2.0)

今月のピックアップ | Choice of the Month
年頃Age of Reason
ドニ・エモリン(Denis Emorine)
だいこくかずえ:訳

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旧サイトよりフランスの作家ドニ・エモリンのエスプリの効いたごく短い短編小説です。オリジナルのコンテンツはペルシア語、ロシア語、ギリシア語などにも翻訳されていますが、ここでは英語訳と日本語訳を紹介します。
Photo by rp_photo(CC BY-NC-ND 2.0)

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
05.08/21 カズオ・イシグロ「リベラルな考えを持つ人たち以外の声も.....」
05.22/21 売れない小説、出版する意味はある?

5.22の寄稿では、小説について考えるとともに、葉っぱの坑夫が過去に出した3つの長編小説を紹介しています。記事の中で「小説はあまり読まない...」と書いたのですが、たまたま先週末に日本の若手作家の小説を面白く読みました。遠野遥『破局』です。小説で表現できることはいろいろあるなあ、と改めて感じました。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

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