[時代背景と建築③]集落の時代の建築とは?

どーも、よーたです。今回でこの3回に渡る「時代背景と建築」のシリーズを終えようと思います。本当は2回で終わらせる予定が思ったよりも長くなりました。

 これが今回、時代背景と建築を考えるきっかけになった本です。内容は全然、違います。

 人口減少が始まった時代に、今後の都市はどうなっているのか?、そして、都市を維持するために「都市をたたむ」とはなんなのか?
こういうコトが書いてあります。是非、読んでください。

それでは、前置きが長くなりましたが、「集落の時代の建築とは?」これを解説していこうと思います。

「国」から「個」へ、「個」から「集落」へ

コミニティの時代

 集落の時代とは簡単にいうと「オンラインサロンみたいな閉じたコミニティのコトで、オフラインなどで繋がる地域コミニティも含めています。」この集落の時代は、時間的な拘束がより少なくなったからこそ生まれるものだと思います。
 以前に比べて人々の生活は移動が格段に早くなり、家事が楽になりました。その楽になったことが日常になったときに娯楽として「自己成長」などを多くの人が行うようになったときに、自己研鑽を促進するコミニティはオフラインでもオンラインでも増えるのは当たり前なのかなと思います。

コモンで管理するコミニティ

 ここで建築の話に行く前に「どんなコミニティが必要とされているか」を考える必要があるかなと思います。それは一言でいうと「そのコミニティ独自に所属する人たちの民意(コモン)で管理する」コミニティかなと思います。特徴としては下のようなものがあるかなと思います

1.独自のルールが存在する
2.コミニティがある程度閉ざされている
3.ルールではなく民意で管理される

集落の時代のサードプレイス

 ここでようやく、図書館の話になります。
 上のようなコミニティが、「創出」し「運営」できるような場所が今後のサードプレイスには必要になります。そうなると、サードプレイスとして建築には次のような要素が必要となるかなと思います。

1.誰に対しても開く適度に閉じる
2.娯楽として楽しめる場所→自己研鑽などを出来る場所

3.ガラスとかで前面だけと繋がる→建物の外とプログラムとして繋がる(機能的に繋がる)
4.全ての規制で管理する→重要なところ以外は自由度が高く利用できる

1.誰に対しても開く適度に閉じる
 
従来の公共施設は、誰もが利用しやすい場所にしなければなりませんでした。しかし、今回の図書館は「本を集める+コミニティの創出」の2つの機能を要しています。しかし、先程述べた通り、コミニティはある程度閉じてくると予想されます。そのため、

 本を集める機能→従来通りのエリアの人が使える(ほぼ全員)
 コミニティの創出→コミニティを運営できる程度のエリアの人のみを対象に絞る

と、コミニティの運営に関しては対象を絞ることが可能になります。

2.娯楽として楽しめる場所→自己研鑽などを出来る場所
 娯楽のような機能よりは自己研鑽などに利用できるような場所がサードプレイスになりやすい。そうなると、利用時間や利用内容などを絞るコトできます。

3.ガラスとかで前面だけと繋がる→建物の外とプログラムとして繋がる(機能的に繋がる)
 これまで、都市→個→集落、と時代の変遷を見てきた中で、集落は都市と個の間のような存在だなと思います。そうなってくると、都市規模まで広げるのではなく、敷地内だけで完結するだけでない、ある程度にエリア内で完結するようなプログラムになってきます。

4.全ての規制で管理する→重要なところ以外は自由度が高く利用できる
 これは、上のコミニティの要素の中で「コモンで管理する」をサードプレイスに落とし込む場合はこのような管理体制をしやすい建物にするべきだと思ったからです。そのために、積極的に外部空間を利用しやすい状況作るなどができるかなと思います。

今回は、以上です。次回はこれまでの3回の内容をまとめて見ようと思います。

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