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私はあるエッセイストさんのファン。

 noteを久しぶりに投稿する。テスト前ではあるが、気晴らしとして書く。

 最近化粧をこれまで以上に頑張っている…つもりである。

 私の家は、もともと、中高生頃からの化粧には肯定的で、理由は、「大学生になってからいきなり化粧をはじめて失敗するよりは、早めのうちから少しずつ練習するほうが良い」から。母いわく、むしろ下手なメイクをして外を出歩く方が祖母に怒られるという。

 今は主にアイメイクの練習をしているが、アイシャドウはまだしも、アイラインがどうしても上手く引けない。もともと不器用なために、どうしても線が太くなる。

 飽きっぽく、挫折しやすい私が、アイメイクを諦めずに練習できるのは、あるエッセイストさんのおかげであると言って良い。私ごときがその方のお名前を出すのはおこがましいので、ここには記さないが、私がいつも読んでいるエッセイはその方のものだけなので、恐らく私のツイッターを見ればわかるだろう。

 その方は男性だが、私は勝手に女性だと思っていつもエッセイを読ませて頂いている。ご自身が男性であることをある程度受け入れているからなのか、男性であるからこその障壁があるからなのかは分からないが、彼女のツイートには「27歳男性」という文字が度々見られる。しかし私は世間知らずなあまり、「心が女性なら、別に女性でもよくねー?」と、少し首をかしげる。でももしかすると、「体は男性だけれど、心は女性」という性別が彼女にとってアイデンティティなのかもしれない。

 私はもともと活字は好きではないが、彼女のエッセイだけはずっと読んでいられる魅力がある。しかしそれを伝える語彙力や表現力がないことを自覚するたびに、「もっと様々な活字に触れるべきだった」と後悔する。

 貧弱な語彙力を用いて、彼女のエッセイの魅力を言い表すならば、彼女の周りの人々の温かさの描写、彼女の努力が報われた時の、読み手の私達にまで伝わってくる爽快感、読み手の想像力をフル回転させてくれる美しすぎる比喩表現、そして、読み手一人ひとりに「自分が好きなものは貫いていい」と教えてくれることだろう。

 私は、16歳という年齢にして、テディベアやリボン、フリルといった、いかにも小さな女の子が好みそうなものが大好きだ。だから本当は、ロリータファッションとか、ぬいぐるみまみれの可愛いお部屋とか、そういったものに囲まれて生活したい。

 しかし、どうしても周りの目を気にしてしまい、できずにいる。ロリータ服のお店を見かけても、本当は入りたいが、自分自身がそれを邪魔してしまう。

 先程の述べたエッセイストさんの話に戻るが、彼女は最近、一人でコスメカウンターに座り、自分の手で口紅を買ったという。その前も、ちょうど居合わせた高校生の協力もあり、ネイルを買うことができたとツイートしていた。

 私は彼女が前進するたびに、「〇〇さん頑張ってる!!よっしゃ!」と、勝手ながら自分の事のように喜んでしまう。そして、彼女が買ったコスメについて調べる。まだ自分の手には届かないと分かっていても、宝石のように輝く口紅をうっとりと見ずにはいられない。

それと同時に、「自分も好きなことをしていいんだ」と、励まされる。自分のしたいことをする勇気がじわじわと湧いてくる。だから彼女のツイートやエッセイを読むことはやめられないし、自分がしたいことはどうしても諦められない。

 このエッセイストさんの文章に出会って、目標が2つできた。1つ目は、抵抗なくロリータ服を着られるようになること、そしてそれを周りの人たちに堂々と言えるようになること。2つ目は、大学生になってからになるが、バイトで稼ぐようになったら、彼女の有料マガジンを定期購読することだ。だから彼女にはいつまでもご自身のペースで文章を書いてほしいと切に願っている。

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