#65 社長が「助けて」と言えるチームにすると、会社の風土が変わる

指示ゼロ経営プロデューサーのかおりんです。「自分たちで考え動き成果を出してしまうチームによる経営」をお伝えしています。
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指示ゼロ経営では「みんなで助け合い成果を出すチームによる経営」と言っています。

指示ゼロ経営の初期段階や、社員数が少ない場合は、社長も「みんな」の中に入ります。

なので、社長が「助けて」「お願い」が言えるチームにすることが大切です。

ちなみにコレ、自分ができたとしても、あえて頼む…ということも場合によっては必要だったりします。

さて、中小企業の経営者さんは、おおよそ「優秀」な方です。

いい大学を出ているとか、勉強ができるとかではなく、誰かに指導されなくても先を見越せる能力があったり、人一倍努力ができる強みを持っていたり、ネガティブなことがあってもそれを乗り越える力があったり…

なので、それらができない人を見るとつい

「なんで、それくらいのことができないのか？」

と疑問に思うわけです。

経営者さんあるあるです。

そこで、社員に対してつい、イライラしてしまう…。

これ、実際に経営者さんが優秀であるということも理由なのですが、その奥には「優秀でなければならない」という気持ちもあるようです。

さて、チームで会社を経営していく場合、リーダーである社長もチームメンバーです。

おそらく、その完成が一般的にはないのではないかと思います。

経営者や部長・幹部は、リーダーでありマネジメントをする人間だと思っているからでしょう。

しかし、指示ゼロ経営ではマネジメントという概念はありません。

社長もチームメンバーの一員です。

数千人規模の会社の社長が一般社員のチームに入る…ことはないでしょうが、幹部や役員がワンチームだとしたら、社長もチームメンバーです。

チーム内でのリーダーの役割は、指示命令することではありません。

自分も一緒になって、みんなと知恵を出し合う

のです。

その時に「助け合いの風土」をつくることを目的としていることを、常に念頭に置いてみてください。

風土はそう簡単に作れるものではありませんが、その方向に持っていく方法が一つあります。

それが、社長が「助けて」と言う…という事です。

社長さんは社内でも一番忙しいことが多いです。

休みもないくらいの方も多いでしょう。

「なんでそんなに仕事抱えてるんですか？」

というと

「なかなか任せられなくて…」

と言います。

また

「いや～～なかなか権限移譲ができないんだよね…」

とおっしゃいますが、権限移譲の前に「助けて」と言っていないということも原因だと思います。

「まぁ、みんな忙しそうだし…自分がやれば教える手間もないし、早いし…」

と、ついつい、仕事を抱えてしまいがちです。

しかし、社長本来の仕事をするためにも「助け合いの風土」をつくるためにも、社長が助けてと言わなければいけません。

もし、自分ができたとしても

「〇〇さん、これって〇〇さん、得意だと思うんだけど、ちょっと手伝ってもらえないかな？」

とか、もし、自分が知っていたとしても

「〇〇さん、これちょっと教えてもらえる？」

なんていうわけです。

こんなちょっとした小さなことから、「社長が社員に助けを求める」を日常化していきます。

そして忘れてはいけないのが、その後の感謝です。

「いや～この間〇〇さんに手伝ってもらった〇〇、△△で本当助かったよ～～ありがとう(^^♪」

と、お礼を言います。

そうすると、手伝った社員さんの中に「貢献感」が生まれます。

誰かを助けることで、自分はその人や会社に「貢献できたんだ」「役に立ったんだ」という気持ちが湧きあがります。

そうすると、助けを求めてきた人に対して、「いいよ♪」とすっと受け入れる体制になっていきます。

勿論これを、全社の「風土」にするまでは、時間がかかりますが、まず最初の一歩は、社長が「助けを求め」そして「感謝をする」ということを繰り返すことです。

千里の道も一歩より…

まずは、できることから始めてみましょう♪

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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