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#91 社員の不満を取り除いても、満足しない理由とは?

指示ゼロ経営プロデューサーのかおりんです。
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20年ほど前、実家の美容室でマネージャーをしていた時、社員たちからいつも不平不満のシャワーを浴びていました。

基本「人」の問題なのですが、その時に言われていたのが

「給与はいいんですが…」

のひと言です。

私は、社員から不満を言われるのが嫌で…というか、もちろん、社員にはいい給与を支払いたかったので、悪い待遇はしていませんでした。

まぁ、簡単に言うと

「給与ちゃんと払ってるんだから文句言わないでね…」

と心の中では思っていたのですが、「そこは問題ないのですが…」と、他の不満が出てきます。

もう、意味が分かりません…。


しかし、今なら分かります。

そりゃそうです。

というのも、ハーズバーグの2要因理論を知ったときに、ひざをたたいてこれだ!と思いました。


ハーズバーグの2要因理論とは、19世紀のアメリカの心理学者であるハーズバーグさんが提唱した理論です。

工業化社会が進み、仕事に対して「生産性」が声高に叫ばれるようになった時代…。

「人は仕事に対して、何に動機づけされ、モチベーションが上がったり、満足したりするのだろうか?」

そんなことから研究が始まったようです。

その結果

「満足する要因・動機づけされる、モチベーションが上がる要因と不満足の要因と別々のものだ」

ということが分かったんです。


要するに…

Aという要素が減れば不満足…
しかし、
Aという要素を満たせば満足するのか?というとどうも違う…

ということです。

このAに値するものが【衛生要因・不満足要因】と言われるもので

・会社の方針と管理
・監督
・監督者との関係
・労働条件
・給与
・同僚との関係

がこれに値するそうです。

なので…

給与が少ないと不満足の要因にはなるけど
給与を上げたからと言って満足する(モチベーションが上がる)要因にはならない

ということです!!!

衝撃的じゃないですか???


では逆に【満足要因・動機づけ要因】は何かというと

・達成
・承認
・仕事そのもの
・昇進
・成長

だそうです。

ここがなくても、不満にはならないけど、ここが上がると満足度が上がり、モチベーションが上がるってことです。

正直、給与や労働条件をよくするより大変そうですね~~。

しかし、こういったことを職場で満たすことが結果的に、働く人も会社も幸せになるってことなんですよ…。

19世紀かから分かっていたのに、なんで、誰も教えてくれなかったんでしょうかね…


ってことで、今回初めて知った方、おめでとうございます♪(笑)。


勿論、労働条件や給与を上げることは、不満の解消になりますし、会社としてやっていくべきことです。

しかし「給与払ってるんだから、これくらいやれ」ってのは、違うってことですね。

反省反省…。




本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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