見出し画像

柔軟な心

私はもともと就活生の時から「事務職」志望だった。
ただ、都内で「事務職」だとどうしてもお給料的には食べていけないという謎の経済感覚を持ち合わせていて、事務系総合職をたくさん受けていた。
事務系総合職が人気だっていうのも分かるけれど、面接等で尽く「ペガサスさんは事務より営業の方が良いよ」と言われて落とされた。自分の中では誰かをヒーローにするために支援をして喜ばれることや、誰かに気付かれなくても身近な人が働きやすいよう支援することをアルバイトの時から幸せに感じていたから伝え方が悪いんだなあと思っていた。
逆に営業職は面接から「向いてるね」なんて何度も言われ、受かってしまって落ちたことがない。おかしい。なんでだ…と今から7年前思っていた。

7年後の今、誰かをヒーローにするために支援をして喜ばれること、誰かに気付かれなくても身近な人が働きやすいよう支援すること、人間は変わってないから今もその気持ちは変わらない。
事務〝も〟できる営業でいるように心掛けている。
でも営業が辛くて辛くて辛すぎても逃げずに戦い抜いてきた結果、今はこの道が正解だったかなと思えている。みんながやりたくないと言われている仕事だからその分大変さもあるんだろうけれど(他のことをやったことないからそこはわからないし)給料も高いからお金で買える幸せをたくさん得られたし、何よりお客様に可愛がって貰って、感謝されて、必要とされることがとっても幸せだ。みんな、この幸せを知らないの?えっ?めちゃくちゃめちゃくちゃ人に必要とされる素晴らしい仕事だよとすら思う。そして営業職は特別手当も多いし、昇進もしやすい。女の人は働きにくいって言うけれど、独身でも既婚でも子どもができてもそんなの関係なく、どのライフプランでも働けるようここは私がちゃんと戦って道筋を作っていくことが今の目標だ。

恋愛もそう。私は元々恋愛に興味がなく(好きな人ができればめちゃくちゃ何年も片想いしてられるけど)そもそも性的に見られることが気持ち悪いと思ってしまうタイプ。合コンも好きではないし、紹介も好きではないし、そもそもそんなに男性が好きではない。一人でも生きていける覚悟もあるからそんなに恋愛を求めず生きてきたけど、まだ20代。
食わず嫌いも良くないなと一歩踏み出して、これまた抵抗感のあった婚活のサービスで10人くらい会ってみた。うわぁ…好きじゃないな、やっぱり向いていないな、なんで自分は無理なんだろう、もう疲れちゃったなと思っていた時に、顔がどタイプでストレートに想いを伝えてくれて、誠実で、等身大で、家事力がある今の彼に出会った。何よりも男の人と男女関係になるのが苦手だと思い込んでいたから大丈夫な男の人がいることを知れたことも嬉しかった。お互いに何十億人もいる世界で、もっともっと自分に合う人が居るのは当たり前。もっともっと幸せにしてくれる人もいると思う。それでも、私を選んでくれて、大事にしてくれるこの事実を、縁を大事にしようって今は思える。
結局、抵抗感のある婚活サービスもただ自分の視野を狭くして、悪い思い込みをしていただけだった。だからと言ってみんなに向いているとも限らない気がする。わたしは同じコミュニティで性的な目を向けられるのが苦手なことと、合コンでこれまた値踏みされるような目を向けられることが苦手だった。
ただ、婚活サービスは誰も知り合いも居ないし、無理なら一回きりで良いし、友達を作るような気持ちで望んでいたから私の性格に合っていただけな気がする。いや、柔軟な心を持ってそれに合わせられるようになる力も仕事同様対応したのかな。

20代、全然自分が思い描いていた人生と違う人生を歩んでいるけれど、アメリカに2回行って、シンガポールに行って、国内旅行もほぼ制覇して、たくさん豪遊して(笑)敷かれたレールの人生では全然ないけれど全く悪くなかった。ブラッシュアップライフで生まれ変わってもきっとまたこの人生を選んでしまうくらい今の人生も好き。今の課題は彼と話し合いをできる力をつけることと、彼を受け入れる力を養うことだなと思っている。
柔軟な心を持って自分も変わっていき、私にはできると信じて頑張ろう。