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メディアに取り上げられない世界の日常 v.3

サファリも大自然も私のアフリカの大好きなところだけれど、きっと一番は好きなところは日常に溢れている。

「抱えきれないから頭にも乗せるんだ!」

近所にぬいぐるみを売るお兄さんがいる。朝出会うと20体くらいのぬいぐるみを体中に紐でくくりつけるようにして運んでいる。夕方頃に再会してまだぬいぐるみだらけなら、全然売れなかったということ。この日は夜に再会。残りは大きなぬいぐるみ3体しか残ってないんだ!と嬉しそうに話すから、こちらまで嬉しくなっちゃった。


お兄さん「ヘイ!日本人を肩車したのは初めてだよ!」
私「私もガンビア人に肩車されたの初めてだよ!」

ガンビアで住んでいた村は人口200人のとっても小さな村だったから、ことあるごとにタウンや都市に出てお買い物や人に会いに行った。都市まではドンキーで道路に出て、ヒッチハイクで港に出て、船をつかまえてガンビア川を渡って、それから肩車、って、えっ。お洋服が汚れないように肩車で船から砂場まで運んでくれる「肩車ブラザー」がいるんだ。大人になって肩車なんて相当なことがない限りしないから、現地人だってつい笑ってしまう。


実際は魚の処理よりママ友話で忙しい

ケニアの東海岸は真っ青な海が有名で、「バケーションのためのビーチ」を毎日満喫していた。でも、隣町のビーチに来るとそこは、「漁師のためのビーチ」だった。男性は漁に出て、女性は海辺で男性が持って来た魚の下処理をする。昨日の真っ青な海より、こっちの方がよっぽど生き生きしている。


ピースの仕方これで合ってる?

カンパラのスラムでのワークショップではアーティストと画家が数人ずつ集まり、アートを学ぶ機会がない子どもたちや若者に自己表現の仕方を伝える。ラッパーの登場で盛り上がりが最高潮に増したと思いきや、次はラッパーが子供たちと目線を合わせて色んなお話をしている。あんなにいかついアーティストなのに子供といるとこんなに優しいの!?キュン…


皆勤賞のおばあちゃん

学校を中退したシングルマザーに勉強を教えるNGOでは、学問を諦めたくない10代のママで教室が毎日埋まっている。その中に一人、おばあちゃんの姿が。年齢を聞いたら80歳くらいだと言う。ひっそりとノートを覗き込んだら「41.42.43.44.45.46.....」1から100まで書く練習をしていた。


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私が出会ったあのひとときが、またいつか訪れると嬉しいな。

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