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【エッセイ】「電話してもいいですか」

今クールは
推しの俳優さんと、好きな女優さんが多く出演している
テレビ朝日の金曜ナイトドラマ「愛しい嘘〜優しい闇〜」を観ています。

コミックが原作で、中学の同級生の一人が事件で命を落とし
残された同級生、波瑠さん演じる「今井望緒」と、林遣都さん演じる「雨宮秀一」が、他の同級生とともに犯人と真相を追求していくというストーリーです。

「殺人」「嘘」「恋愛」などがキーワードで、見ごたえあるのですが2話まで視聴した感想として
… 意外と「スマホ」を使うシーンが多いな、というところがありました。

今やスマホは日常に欠かせませんし、現代のドラマに使われるのも自然なことだと思いますが、彼らは互いに連絡をとりあうために常にスマホを持ち、会話をし、さらに同級生の亡くなった姿もスマホにデータが残されていて、そこから犯人をみつけだそうと物語は展開します。

ドラマは、もちろん登場人物が行動を起こさないと始まらないと思いますが、「優しい嘘…」ではその行動を起こすきっかけとして? スマホが使われているのだとしたら、やや安直にスマホに頼りすぎのように見えました(すみません)。でも次週も観ますよ☆


ところで

先のドラマの主人公の今井さんは、学生時代に片思いだった雨宮くんから電話があると、ドキドキしながら電話にでて話をしていました。 今も雨宮くんに恋しているんですね。


以前に観たバラエティ番組で、様々なことを検証するというコーナーがありました。 まだスマホではなく「携帯電話」が主流で、ラインやメッセージアプリなどもない時代の番組です。

 ある検証で「片思いの相手に自分が好意を寄せていることを『メール』で伝えるなら、どんな言葉で伝えるか」というものがあり、 コピーライターや各業界のクリエイターなど、言葉を駆使するプロの方々に集まってもらってメールに書く言葉を考えてもらう… という企画がありました(詳しい内容や番組名は忘れましたが、ご覧になった方いますか? )。

候補に挙がったのはやはり短く『好きです』などのようでしたが、結局最後に決まった言葉は

『電話してもいいですか』

でした。

ドキドキしながら電話をかける。 相手の声を聴く。 ドキドキしながらメールでは伝えきれない自分の思いを伝える。そのために電話をしたい。 だからメールに書く言葉は「電話してもいいですか」となったんですね。言葉のプロの答えに感動しました。


時代は変わっても人が電話で大切な気持ちを伝えるときの高揚感は、きっと変わりません。

スマホは「電話もできる便利なツール」として使われてゆくかもしれませんが、やっぱりそれ以上に「人生を彩り、ときには人生を変える言葉を運ぶモノ」として存在してほしいと思っています。



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