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【ドラマ(時代劇)】水戸黄門第43部

最近は地上波では大河以外に時代劇の放映が少ないので
時間があえば時代劇はBSで観ています。
今回は再放送の「水戸黄門第43部」について少し。

水戸黄門は昭和から平成まで長く愛された時代劇シリーズのひとつですね。

ざっくりいうと
水戸光圀さまが助さん格さんをお供に旅に出て
その道中に出会った庶民たちが
欲にかられた悪者たちに穏やかな暮らしを奪われ苦しんでいることを知り
悪者たちを懲らしめて庶民たちの平穏な日々を取り戻すという
シンプルなストーリーですが

見どころのひとつは、なんといっても(!)
身分を隠していた黄門様の正体をあかす瞬間で
格さんが悪者たちの目の前で
「静まれ、この印籠が目に入らぬか」
と、印籠を出しそれを見て状況を理解したすべての者は驚き
黄門様の前にひれ伏して正しい裁きが行われる…という場面ですね。
苦しんでいた人々が支えあいながら幸せになってゆく様を観るのは
やはり後味も良く観ていて疲れません。




演じてこられた歴代の俳優の皆さん、そして里見浩太朗さんも好きなので長く続いてほしいところでしたがシリーズは終了しましたが
(※今月から第1部の再放送がはじまります。)

この第43部については
「どーしてこうなったの?」
という感じがしてよく考えてみたら

物語がそれまでのシリーズより複雑になっていて
感動する人情シーンもありますが
黄門様や助さん格さんの人柄をクローズアップするなどバックボーンにシリアスに迫るような展開が多く(ような気がする)
笑うシーンもなんとなく少なくて全体的に重くなってしまった感じがしたんですね。

さらに
登場人物も、格さんを演じた的場浩司さんはフレッシュで親近感がある格さんなんですが演出もあるのでしょうけれど目つきが鋭すぎてちょっとこわ…いかなと(すみません)。
第43部では長く出演されていた由美かおるさんに変わって
女性の忍びとして雛形あきこさんが「楓」として活躍されますが
制作側は由美かおるさん演じたお銀の強さと色っぽさに近づけようとしたのか
雛形さんの衣装の胸元がやや強調されているのが残念の極み(個人の感想です)…。

「色気」は隠していても出てくるもの。
そして見る人の想像力を借りることで完成します。
楓の話し方も半端な現代ドラマのようで衣装とあわせるとさらに全体的にチグハグで
せっかくの雛形さんの演技力が発揮できていないようでもったいないですね。

でももちろん、第43部の世直し旅でも元気になる場面はたくさんありました。


ところで
印籠の名シーンはいつしか偉大なるマンネリといわれる声が大きくなりました。
そのことが原因でシリーズが終了したのかはわかりませんが
(他にもスポンサーの都合や関係者の高齢化もあったのかもしれませんが)

欲望を満たそうとする悪者がいないと
ヒーロー・ヒロインは誕生しないので
特に時代劇においては水戸黄門も必殺仕事人も銭形平次も、
マンネリ感を払拭することは容易ではないかもしれません。

けれど「マンネリ」を好む視聴者が多いことも確か。

あらゆる変化のスピードが激しい今、
それに抗って変わらないスタンスでいることが斬新に見えることもあります。
スペシャル版でも良いので令和の水戸黄門を見たいですね。


ちなみに原田龍二さんの助さんも良かったですね。
ドラマ「相棒」で演じるちょっと頼りない?経理係の役からはほど遠い
助さんの殺陣シーンを見てさすが役者さんだなー、と思いました。


最後に話はそれますが
マンネリといえばドリフターズの全員集合を思い出します。
特に
「志村〜後ろ後ろ〜!」
のコントが良かった笑(伝われ)
その後の展開もだいたいわかっているのに面白かった。
子どもの頃に見た志村けんさんは本当に面白かったですね。



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