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【ドラマ】大河ドラマ「どうする家康」の『間』

絶賛放映中の大河ドラマ「どうする家康」。

松潤さん、有村架純さん、松重豊さんと私が好きな俳優さんばかりが出ていて(!)、さらに脚本も古沢良太さんということで私も視聴しています。

これまで授業でそれなりに学んだり、耳に入れてきた徳川家や大名の今後は予想がつきますが松本さんの家康の行く末がどんなふうに描かれてゆくのか楽しみですね。

ドラマ本放送の他に、NHKでは様々なプロモーションにも例年以上に力が入っているようで、その中でも過去に放映された大河の「徳川家康」が紹介されているのが興味深かったです。


しかし
それにしても
今回の大河は特に
「地上波で放映」するドラマいうより
「配信」するために制作・演出されているように感じます。
(現にUーNEXTでも観られますが)

つまり、日本以外の国、日本語を使わない人々でもわかりやすいように
もっと言うと言葉を超えて物語が届くように演出されていると思います。

(話題になった?)CGを使った馬に乗るシーン、
所作が大げさ(に見える)な何人かの登場人物、
文化の違いを鮮明にする(ためなのか)誇張された衣装、
などなど。
言い伝えられてきた歴史認識・事実を大胆に解釈しているようにも見えます。

そしてさらに
私が注目してしまうのは登場人物たちの会話のときにできる『間』です。
カジュアルな『間』が配信用、つまり世界の人々に向けての演出なのかと勘ぐっています笑。

たとえるなら
ハリッドの刑事ものの映画によく観る、銃の打ち合いなどのシリアスな場面でバディを組むふたりが絶妙な「間」で「粋」なジョークを交わして事件を解決する…というシーン、
あのシーンに似た『間』の雰囲気をこの「どうする家康」にも感じるんですね。

いやでも
古沢さん脚本の賑やかさとシリアスさが計算されたメリハリのある展開を演出すると、この「間」が出てくるのかもしれませんが。

ドラマ制作の手法としての
「何を伝えたいのか」より
「誰」に向けて制作するのか、を重視するあり方。

良いか悪いかは別として
そのベクトルはこれまでにも見られましたが、今後はよりその数が多くなってくるように思います。



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