【エッセイ（ミニ）】ごく普通のヒーロー～ドラマ「シェフは名探偵」より～

２０２１年に放送された
西島秀俊さん主演のドラマ「シェフは名探偵」に
今、ハマってしまいました…。

同じ年に観た
中村倫也さん主演のドラマ
「珈琲いかがでしょう」の後に放送された
テレビ東京深夜枠ドラマだったのですが
気になりつつ観ていなかったんですよね。

名探偵…という言葉に
殺人事件と警察がでてくるドラマなのだろうと
勝手に思っていたことも
なんとなく観なかった原因の一つではあったんですが

しかし！
先週TVerの限定公開でみつけて
深夜に（たまに声を出して笑いながら）観ています。

原作の小説はまだ読んでいませんが

脚本もセットも音楽も
深夜枠ならでは？なのか
テレ東だから？なのか
温かいドラマになっていますね。

もちろんしっかりと
グルメドラマでもありますが
日常の人々の暮らしの中の出来事に隠れた

大きく、または小さなそれぞれの喜怒哀楽を
西島さん演じる三舟シェフが謎解きをしながら掘り起し
やがて答えが導き出されるころには
観ているこちらの心も満たされています。

登場人物がそれほど多くなく、
ミステリ感のあるゲストの演出も素晴らしく

また、三舟シェフを慕う仲間たちのやりとりには
絶妙な「間」があって
舞台をみているような感覚になります。

そして
やっぱり西島さんが
ビストロ・パ・マルの厨房に立つシーンは
映画化もされたテレ東のドラマ
「きのう何食べた？」の調理シーンもそうでしたが
安定していて見事です。

近所の街にもこういうフレンチレストランがあるような…
三舟シェフのような人がいるかも…

と思わせてくれるような
ごく普通のヒーローが描かれた物語。
そんなドラマもまた長く愛されると思います。

#テレビドラマ感想文

#スキしてみて