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【観劇】第2期第5回栗山民也演劇教室 公開発表会へ

去る6月23日
那覇市にある「那覇文化芸術劇場なはーと」へ
演出家 栗山民也さんの第2期第5回演劇教室
「栗山民也演劇教室 公開発表会」を観てきました。

10名の受講者の皆さんと面識があるということでもなく、申し込みをして観させていただいたのですが
小さめのスタジオルームで披露された「朗読劇」は期待以上でとても良かったです。

栗山民也さんは私が信頼している演出家のおおひとり。
舞台は人類の記録と語られ、私もここ数年ですが「シャンハイムーン」「組曲虐殺」「私はだれでしょう」などの井上ひさし作品、
また「チャイメリカ」「月の獣」「彼女を笑う人がいても」などなど、他にも多くの舞台を鑑賞しました。
また沖縄にも関心を持っておられ、沖縄をテーマにした作品も数多く演出されています。

今回の発表会の出演は男女5名ずつ。
無料の発表会で会場内に上演演目の説明はなかったのですが朗読されたのは
広島で被爆した3人の少年たちと彼らをとりまく広島の人々の原爆が投下されたあとの悲痛で懸命な暮らしを描いた作品でした。
(※おそらく井上ひさしさんの「少年口伝隊一九四五」だと思われます。)

栗山さんの演劇教室では芝居経験のある方が受講対象のようですが
約1時間の朗読劇はそれぞれテキストを手に文章を読み上げてゆくのですが椅子に座って読むだけではなく
立ち上がったり身体を歪めたり、泣いたり笑ったり、叫んだりと表情も豊かに、けれど大袈裟な所作はなく
彼ら彼女らが声のトーンを操りながら真っ直ぐに客席を見るたびに何かを問いかけているような空間になっていきました。
出演者それぞれの個性や才能が上手く引き出されたのかもしれませんね。
必要な表現だけの、栗山さんらしい見事な演出になっていました。
そしてそれに応えた出演者の皆さんも素晴らしかった。
有料公演にも劣らない朗読劇でした(!)

出演された方々のお名前が確認できませんでしたが、今後様々なステージで姿を見ることがあるかもしれません。
楽しみですね。


しかしながら、実は幸運にもチケットを手にしていたもののコロナの影響で栗山さん演出の
「殺意ストリップショー」「デスノート」「HANA1970, コザが燃えた日」など観劇を控えた作品もありました…(泣)
特に「HANA1970, コザが燃えた日」は会場で観たかった…。

良い舞台、役者さんとの出会いはやっぱり「縁」だと思います。
そしてチケットを手にしたときの多幸感もまた観劇の醍醐味ですね。


#創作大賞2023
#舞台感想

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