ヨガにおいて呼吸と動きを一致させるということ

『呼吸と動きを一致させる事が大切』

なんて言うヨガインストラクターは多いが、何故一致させる事が大切なのかをちゃんと語れる人間はほんとに誰もいない。

あれは、呼吸と身体の動きを一致させていくと、「身体はプラーナのふくろ」という意識や感覚が育っていって、骨と肉の「つくり」が身体意識を縛り上げてる条件を解除できるからなのだ。

にもかかわらず、せっかく肉体内の関節やら可動域やら構成物の意識を消してヨガ的身体観に置き換える基本行法を行っているのに、多くの指導者はわざわざそこに解剖学的な合理性を再び持ち込んで「つくり」の条件の中に実践者の意識を引きずり戻そうとする。要するに床を掃除しながら同時にゴミを撒いてるようなもんだ。そしてそこに、近年になってどこかの誰かが思いついただけの訳わかんない屁理屈を後付けする。馬鹿なのかな?

そりゃ、呼吸と動きを一致させれば、身体操法としての合理性が獲得できたり、肺だの横隔膜だのの感覚が掴めるとか、ストレッチやら筋膜的ななんちゃらのメリットだって挙げられるかも知れない。だけどそれはヨガの役目っていうよりは、身体的なエクササイズ全般に言える事でしかないじゃん。


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