5月16日

 雨。畑も休み。これを機に銀行へ行き、買い物へも行き、国民年金の支払いも済ませておこうと思うが、昨日急に掛かって来た不用品買い取り業者が正午から2時までの間に来る予定になっていたので、その後に出掛けようと思っていた。ら、2時を回ると連絡が…。外出を先行し、帰ったら2時ギリギリだった。
 いつ来るかわからないもののために、したいことが出来ないのは困る。食事をし、一眠り。結局来たのは3時半だった。
「うちはブランド物じゃなくても、基本買い取りしますよ!」
 以前、ブランドでないと買い取れないと言って帰って行った業者がいたので、今回も事前に確認したのだが、その返答がこれだった。
 明るい金髪のアイドルみたいな来訪者は、大きな段ボール2箱の中身を一部見て、ブランドのロゴがあるものだけをスマホで写真に撮り、本部とやらに送って値段を確認。結局、ブランド以外どころか、ブランド物ですら値段が付かないと言って、早々に引き揚げて行った。
 貴金属、切手、テレホンカード、電化製品など、他にも不用品が無いかと聞かれる。無い事は事前の電話で確認したはずなのに…。結局、上がり込んで金目のものを探しては、無いと判るとあっさり退散。ちょっと泥棒みたいだな…と思った。
「値段は付かないけど、飾るために無償で引き取りもさせてもらいますよ?」
 引き取ることが慈善のような言い方。こちらのメリットとは…?残念だけど、こういった不用品は、有価物に出せるのだ。勿論、無料で…。
「こちらで処分するので大丈夫です」と、丁重に断り、何も持たずに帰ってもらった。
 不用品買い取り業者には、もう二度と来てもらわないと決めた。上手く不用品を処分して、対価を手に入れる人もいるから、こういった職業はなくならないのだろうと思うが、うちは該当する品を出せない。
 一方で、金髪アイドル風情の彼女を、少し憐れにも思った。これを生業としている彼女は幸せなんだろうかと…。
 ある有名求職サイトからは時折、求人情報以外に、求職者のメンタルケアや、多くが抱えるであろう不安や悩みに対する情報提供メールも入る。どこまで本当かはわからないが、妥協が必ずしも幸運を招くわけでは無い事や、転職に関する前向きな意見が書かれた記事も豊富にある。ネット上にはネガティブな意見の方が多いくらいで、生きて行くことが嫌になるほど。〝どこまで本当かわからない〟…はどちらにも言えることなのだから、結局自分はどちらを受け容れて歩もうとするかなのだろうな…と思う。
 停滞する週末。重なった雨での停滞を、上手に利用することは出来なかったが、理由なんかなくても前向きでいなければ埒が明かん。そう思った。


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